2000年6月9日



2000 6/9

明後日はライブだ。
もうずっと昔から毎月やっているというのに未だに毎回わくわくする。
オレが初めてライブをやったのは13歳の時だった。
高校生の米米クラブのコピーバンドが対バンだったのだが、すでにオレの天才は隠しようがなく、高校生がかなりびっくりしてオレに色々聞いてきたのを憶えている。
中学校2年生の頃から声量は今くらいあったし、歌唱力だってひょっとすると今よりもあったかもしれない。
あの頃は何も考えずに歌えた。
バンドが駄目になって一人で歌うようになって、地道にこつこつ自分のオリジナルソングを作っているうち、いつの間にかただ単に歌うのが好きなだけではやっていけなくなってしまったのだが。

芸術というのはどんなものでも「必然性」を見せるものなのだと思う。
「こうならざるをえない」という「必然性」を。
オレに問われていたのは、そして今も問われ続けているのは、ただただこの現実に「不可避」の刻印を押し続けることだけなのだ。
「歌いたい」ではない。
「歌わないわけにはいかない」のだ。
それだけが表現者の礼儀であり、理由であり、意義であるのだと思う。
ゆえに芸術は「作る」ものではなく「生まれる」ものなのだと思っている。

明後日はとびきり素敵なライブをするよ。
それがたとえ観客にとって耐え難いようなつまらない歌だったとしても、最悪でも「必然性」は見せることができるはずだ。
オレが正面から堂々と人生と渡り合ってることはきっと伝わるはずだ。
そのリアルさは。

あーあ。
いつまでたってもライブの前は落ち着かないよ。
自分でも何が言いたいのかよくわかんないや。
とりあえずみんなおいで。
とにかくおいで。
んじゃ。





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