徒然またよし日記・2月後半
なんか良くは分からないんだけど、
この日記才人というやつのランキングに参加してみました。
ランキングが上がれば上がるほどさらにお客が増えるというかんじの雰囲気です。
オレを助けると思って登録してみて下さい。
こういう地道な努力によってオレのライブは赤字から脱出できるのです。
きっと。
2001 2/17
いいライブだったと思います。
お客さんはものすごく少なかったのですが。
2時間30分という、とても長い、長〜いライブになりましたが、普段なかなか歌う機会のなかったたくさんの(なんと全部で30曲近くやりました)歌を歌うことができて、とても満足しています。
オレにとってはある意味とても重要なライブとなりました。
その日は「グッバイ青春、お葬式ナイト」ということでしたから、年齢別に分けて、順番良く、自伝のような形式で、その頃の思い出などをからめつつ、昔の曲ばかりをやりました。
一番古い歌は12歳の頃のものです。
ビールを飲みながら、時にはタバコも吸いながら、とてもリラックスして歌うことができました。
そうそう、最後の方ではお客さんで来ていた明石さん(今制作中のアルバムのレコーディングを手伝ってもらっている)に飛び入りでピアノを弾いてもらったりもしたんですよ。
あれはいい演奏でした。
とても楽しい夜でした。
おそらく、今度の26日のライブがオレの一人で歌う、ひとまずの最後ということになりそうです。
ひとまずの。
よかったら聞きに来てください。
みんなに聞いてほしいのです。
2001 2/19
金メダル。
キンメダイ。
一文字しか違わないね。
2001 2/20
どうも人間は大昔から我慢とか苦行とかが見えないと人を信頼しないものらしい。
世界中どこに行っても、聖者みたいな人は、だいたいの場合セックスもしないし、食事も粗末だし、ボロを着て家も持たなかったということになっている。
そしてたいがい自分の体をあえて傷つけたりする。
キリストしかり、ブッダしかり、マホメットしかり、聖フランチェスコしかり、西行しかり、一遍しかり。
やっぱ苦労してる奴には説得力がある。
苦しみも悲しみも全部知ってるっぽいから、誰も傷つけないっぽい。
ということなのだろうか。
「教え」そのものが素晴らしいのなら、キリストがセックスしながら弟子達に説教したとしても何の問題もないはずなのだが、もしそうだったらみんな途轍もなくがっかりするだろう。
人は「リアルさ」というものをとても大事にしている。
他人に対しても、自分に対しても。
・ただまっすぐにかなしみだけを見つめている歌うことは泣くことだ
・生き様でも死に様でもなく泣き様だ
・赤ちゃんの泣き声も「泣き」のギターも「伝わりたい」だ
・「わかる、わかるぞ」と言って抱き合いたいんだ泣きながら
・もっともどかしくなるはずだ君はダメだ
・いたいたしく、いじらしく、さみしく、つつましく、わびしく、せつなく、かなしく、うつくしい
・芸術は爆発だ過剰な情熱
・高倉健とジェームスブラウンが双子だったとしてもオレは驚かない
2001 2/21
あの娘はこの世に一人しかいない。
一生かかって捜したって同じ女はどこにもいないのだ。
もう一度会いたいと思ったのでもなかった。
ただふと気が付いたのだ。
そんなあたりまえの分かり切ったことを、オレはずっと思いもせずにいた。
バイトの帰り、歩道橋の上から月を探していたのだが、ビルの影にでも隠れているらしく、月はどこにも見当たらなかった。
足元を流れていく車のヘッドライトはとてもにぎやかに光っていて美しく、見ていると目に心地よかった。
「ぼんやりするにはいいつまみかもしれない。」
不意に酒が飲みたくなったが、タバコで我慢することにした。
ここのところ風邪気味で、喉がひりひりと痛んだが、すぐにそれも気にならなくなるはずだった。
何の目的もなく、ぼんやりと景色を眺めるというのは、よくよく考えると異様なことだ。
そこに景色があることにさえ気付かない、というのが健全な姿じゃないだろうか。
純真な人間なら景色を眺めること自体を目的に据えたりしない。
なるほど景色を見るというのは自分自身を見るということだろう。
景色を眺めるのは自分の孤独をいつくしむことだ。
それは人間を愛することの出来ない精神の不具なのかもしれない。
思い上がったナルシズムなのかもしれない。
罪人だけの持つあこがれという名の愛なのかもしれない。
家に着くと11時だった。
シャワーを浴びてねずみ色のスウェットの部屋着に着替えた。
暖房を入れようかと思ったが、そうひどい寒さでもなかったので綿入れを一枚羽織るだけにした。
東京は少しずつ暖かくなってきている。
もうすぐ桜も咲くだろう。
春はもうすぐそこまでやって来ているらしい。
2001 2/22
「ゆかリンね、今日ね、きわリンにプレゼントがあるの。」
「えー、プレゼントー? (照れてる)何かなー。」
「当ててみて。」
「えー、分かんないよ。じゃあヒントちょうだいよ。」
「わかった。じゃあヒントいくよ。」
「うん。」
「その1、それは今、きわリンが一番ほしいものでーす。」
「・・・・。」
「その2、今、もうこの部屋の中にありまーす。」
「何だろ。ゆかリン、わかんないよ、もっとわかるヒントは?」
「もー。鈍感ね。ヒントその3、それは今、きわリンの目の前にありまーす。」
「えっ、も、もしかして・・・。」
「そっ。プレゼントは、あ・た・し。きゃっ、言っちゃった。」
「ゆ、ゆ、ゆ、ゆかリン。」
「きわリン。」
(見つめ合う。)
みたいな。
そういうかんじでいちゃついているとこを、母ちゃんに見られたような恥ずかしさがあったよ。
いや、ゆかリンというのはあくまで架空の人物なんだけど。
きわリンはもちろんオレね。
今日バイト先の社員さんが、
「スター。オレ、ファンクラブにメール送っといたから。20番取れるかなー。」
などといきなりのタイミングで言ってきた。
がびーん。
ホームページ見られてる。
いや、別にいいのである。
オレはそういうあれを隠してるわけじゃないし。
「何も恥ずかしがることないじゃない。胸を張ればいいじゃない。何よ、いくじなし。あなたがそうやってうじうじすることは、駒子さんを馬鹿にしてることと同じなのよ。弱虫っ。」
と言われれば、オレだって駒子さんにプロポーズするくらいの覚悟はあるのである。
スターでもいいじゃないか。
ファンクラブがあったっていいじゃないか。
ダッチワイフを小脇に抱えてたっていいじゃないか。
ひとりよがりでもいいじゃないか。
ギャグがおもしろくなくてもいいじゃないか。
ちんちんが最近立たないけどそれはそれで味わいってもんじゃないか。
そうさ。下ネタだってかまわないじゃないか。
どんっ(机を叩く音)。
いやー。
しかし照れくさいもんがある。
こんなことを言っても、働くオレの姿を見たことのない人には分からないかもしれないが、オレは本当は基本的にはさわやかボーイなのである。
素朴。
純情。
清潔。
誠実。
素直。
正直。
などなどの要素をCGIでプログラミングして立ち上げたような、ものすごい好青年なのである。
例えれば奈良漬けを耳の穴から垂らしたような、そういう清涼なすがすがしさがあるのだコークイズイット。
それがダッチワイフである。
奈良漬けならステキだがダッチワイフなのである。
Hさん(社員)は笑っていたが、心の底では、
裏切り、
背徳、
不信、
落胆、
などなどの感情が黒い濁流となって、ゴーゴーと音を立てながら渦巻いていたに違いないのだ。
きっとそうに違いないのだ。
しくしくしくしくしくしくしくしく。
人は色々なパーソナリティーを使い分けることによってこの複雑な現代社会を生きている。
母親の前では息子として。
教師の前では生徒として。
恋人の前ではザ・マンとして。
酒場ではちょっとニヒルなナイスガイとして。
合コンでは歯科医の玉子(完全にウソだけど)として。
職場では好青年のバイト君として。
それなのにナイスガイっぽくきめてるとこにマスターが突然、
「キワム、この間伊藤家の食卓に応募した裏ワザどうだった?」
などと言ってきたら困るでしょう、みなさん。
空耳アワーに応募するならまだしも。
なんか突然こっぱずかしくなるよね。
今はナイスガイのとこなのでそっとしといてください。
そういえばこの間は母ちゃんからもスターって言われたっけ。
いや、いいんだけどね、スターで。
あっ、でも明日Hさん(社員)に朝、
「あっ、きわリンおはよう。」
とか言われたらオレはおそらく全速力で壁にぶつかって絶命するね。
きっと。
2001 2/23
眠い。
今日は日記さぼる。
明日は確定申告に行ってきます。
もちろん職業はスターで。
2001 2/25
昨日は杉並税務署に行きがてら、CDのジャケット用の写真を撮っていた。
キメキメで撮るのではなく、いろんなトコを歩いて、その様子をドキュメントみたいに切り取っていく。
ポーズを決めたりとかそういうのはオレは苦手なので、よさそうなとこを勝手に撮ってくれと言って適当にタバコを吸ったり、駄菓子を食ったりする。
阿佐ヶ谷の街は素晴らしい。
杉並税務署は阿佐ヶ谷にあるのだが、東京のその阿佐ヶ谷という街には、昔ながらの商店街が現代的な発展をしつつ、かなりいいかんじで残っている。
住宅街もいいかんじだ。
東京の偉いとこは、阿佐ヶ谷という街を残したところにある、と言ってさえいいほどじゃないか。
デートは浅草
住むなら阿佐ヶ谷
朝メシ食うなら浅漬け欠かすな
というかんじ。
やっとこ税務署に着いたら、時間が遅くて閉まっていた。
まあそういうこともある。
夜はずっとまさしと飲んでいた。
今日はスタジオで練習。
ヨシヤは早弾きが上手くないのでオレのテクニックを伝授する。
なんかもうオレ最近ロックまるだし。
明日はライブ。
2001 2/27
ふぃー。
昨日は朝まで飲んでいたのだが、後半のことはさっぱりおぼえていない。
なんかだんだん酒に弱くなっていっている気がする。
ライブは7曲ほど歌った。
今日は二日酔いでぼんやりした一日だった。
新曲のアイディアをひとつ思いついた。
かっくいいベースライン。
たぶん曲名は「たんぽぽ」になると思う。
完成すればの話だけど。
2001 2/28
洗濯はたまにするのが楽しい。
よっしゃ今日は洗濯でもするか、といったん決心することさえできれば、あれはなかなか気持ちの良いものだ。
脳からアドレナリン関係の快楽物質が大量に分泌されて、なんかもう病的なくらい徹底的にやってしまう。
その「いったん決心する」というのが非常に面倒くさいので、普段は嫌々やっているのだが。
天気の良い日に洗濯機をフル稼動させて、洗い上がったシャツやタオルや下着をぱんぱんして干しながら、ドクタージョンあたりのニューオリンズをでかい音でガンガンに流す。
ついでなのでもう大掃除もしちゃう。
掃除機もかけちゃう。
こんなこと普段なら絶対に、金をもらってでもやりたくないが、なんかもういったん決心さえできちゃえば、そういう仕事をするのは意外にとても楽しいのだ。
いわゆるひとつのルンルン気分なのだ。
引っ越して来てからこっちずっと閉めっぱなしだったカーテンも開けちゃう。
窓も開けちゃう。
ほんでもって仕事が一段落したらちょっと休憩して、コーヒーを煎れる。
オレはコーヒーを飲む時はバッハとずっと前から決めているので、そん時はCDもバッハに替える。
ああ、そうだ、洗濯終わったら皮ジャンにミンクオイル塗って、皮靴も磨こう。
なんて考えながら。
ああ、素晴らしい。
なんかそれこそ人間の生活というかんじだ。
この間人間の生活をしたのはたしかもうかれこれ2年ほど前の話である。
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