徒然またよし日記・2月前半






なんか良くは分からないんだけど、
この日記才人というやつのランキングに参加してみました。
ランキングが上がれば上がるほどさらにお客が増えるというかんじの雰囲気です。
オレを助けると思って登録してみて下さい。
こういう地道な努力によってオレのライブは赤字から脱出できるのです。
きっと。


2001 2/1

それは突然やってきたのだ。
口の中に。
風で飛ばされてきたホコリだろうか。
糸くずか何かの。
それとも昼メシの食いカスか。
しかしもう5時だ。
ずいぶん時間が経ってる。
その間ずっと奥歯の隙間かどっかでおとなしくしていたとは思えない。
第一食後にお茶飲む時、くちゅくちゅさりげなく口をゆすぎつつ飲んだのだ。
食いカスはあれで全滅したはずなのだ。
ではいったい何だろう。
やはり糸くずと考えるのが妥当なのだろうか。
しかし。
オレはさっきからずーっと口なんか開いていないのだ。
いったい何なんだこれは。

うんこか。

いや、そんなはずはない。
常識的に考えてうんこの訳ないじゃないか。
オレはどうかしてる。
今一番口の中に入っていてほしくないものを想像してしまっただけだ。
どう考えてもうんこが口の中に入るような状況というのは考えられない。
やはり糸くずか食いカスだ。
きっとそうに違いない。
あっ。
そうじゃなかったらあれだ。
オレのほっぺたの内側の肉とかだ。
歯ぐきとか。
何かで傷ついて剥がれつつあった奴がとれちゃったとかそういうのだ。
そうだよ。
うんこなんかであってたまるか。
オレも変なこと想像するもんだ。
想像力が豊かなんだよな、オレは、基本的に。
こういうこと考えるのもある意味かしこい証拠と言えるもんな。
常に最悪のパターンを想定するのが戦場で生き残るコツなんだぜ。
ってここ戦場じゃないけど。
そういうかんじだよきっと。

で。

どうしよう。
飲むか出すか、この場合他に選択肢はない。
出す場合メリットとしてはまず飲まずにすむってことだな。
得体のしれないものを飲み込むのは勇気がいる。
それが危険なものである可能性だってゼロじゃないわけだし。
あと、取り出せば目で確認できるもんな。
リスクとしては社員さんとかみんなに見つかる可能性があるってことか、口の中に指つっこんでしげしげと見てたら山田みたいだもんな。
あっ、山田ってのはオレの中1の時の同級生ね。
淡谷のりこみたいな声してたっけ。
オレの今まで出会った男の中でダントツナンバーワンにもてなそうな奴なんだ。
山田。
名前は忘れちゃった。
オレもてたいもんなー。
口の中なんか入ってたのバレるのもなー。
やっぱ飲んでみっか。
でもなー。

ちょっと前歯で噛んでみるか。

うっ。


・・・・・。


無味無臭か。

うんこではなさそうだよな。
とりあえず。


2001 2/2

「あの人は性格に裏表がある」などと陰口を言う人がいる。
なんという矛盾だろう。

沖縄出身の人なら分かると思うのだが、オレは今だに「建て前」と言うのが分からない。
人と距離をおいて付き合っていたら、沖縄では「冷たい人」だと思われる。
でも逆に東京、いや、日本では、付き合いの中で距離をおかない者は失礼な奴だと思われる。
オレは最高の親切は、最高のもてなしは、相手を放っておくことだと今でも信じている。
先回りをして相手の望むことをしてあげることではない。
気をつかわれるのは嫌いだ。
オレは仲間に気を使ったりしないし、それこそが本当の意味での思いやりなのだとずっと信じている。

これは、たぶんオレ以外の沖縄の人間にもみんなに当てはまることだと思うのだが、沖縄では、相手の図々しさはほとんどの場合、好ましい信頼の証としてしか受け取られない。

日本に移住した沖縄出身者は、みんな「建て前」というのが分からなくて辛い目にあっている。

誰かは「分かる分かる」と言うかもしれないが、いいや、このことは沖縄と日本の両方を良く知る人じゃなきゃ分かんないと思うよ。
自分を特別扱いにしたくて言うのじゃないが、そういう意味では沖縄は特別なんだ。

そこに信頼があれば、初めて会った人にだって、長年連れ添った夫婦のように無視することができる、相手を自由に放っておくことができる、沖縄では思いやりというのはそういう種類のものなんだ。

例えば海外で誰かの家に招かれたとして、昼食に生きたままのゴキブリが出されたとしよう。
沖縄人なら日本人のように「今は食欲がないんです」なんて言わない。
ちゃんと思った通り「ゴキブリは食ったことないし、日本ではずっとゴキブリは害虫だと言われて育てられたから、食べるのには抵抗がある。悪気はないが食えない。許してほしい。」と言うだろう。

明日は(というか今日は)夜中にバイトがあるので日記は書けません。
ほんじゃ。


2001 2/6

今日でこのページを公開して一年になる。
早いもんだ。
いろいろあったがとりあえず日記は書き続けている。
やっぱ読んでくれる人がいるってのは、励みになるようだ。
オレにしては長続きしているよ。
さっき日記を一年分読み返してみたが、ちょっとした作品になってる。
ヒマな人は読み直すといい。
けっこう面白いぜ。

さて、

2/3は夜中にバイトをやった。
金がなかったので日払いのバイトを急遽一日だけ。
ホテルオークラでパキシルという向精神薬(鬱病とかに効くらしい)の日本発売記念講演会があり、その建て込み。
夜の11時から朝の7時まで、トンテンカンカンえっちらおっちら。

鬱病のあなた。
今後医者でパキシルを処方されたら、オレのことを思い出してね。
その薬はある意味オレの尽力によって日本に根付いたわけだから。
なんてね。

2/4

少し眠ってからスタジオへ。
ベースのヨシヤと練習。
バンド化はまあまあうまくいっている。
もうちょっと練習すればみんなに聞かせることができると思う。
少しビールを飲んでから、家に帰るとシャワーしてすぐにダウン。

2/5

すぱっと起きてバイトへ。
バイトの後、代々木に寄り3日のバイトの給料を受け取り、宮坂さんと待ち合わせの立ち飲み屋へ。
オレのライブのMD録音を受け取り、少し話す。
しかしきっかり45分で別れ、ゴールデン街へ向かう。
今度は石川マキさん会い、ゴールデン街で今度のラジオの打ち合わせ。
しかし睡眠不足で弱っていたのかすぐにグデングデンになってしまい、マキさんを一人残して帰る。
急に帰ったし、かなり失礼だったな。
今度会ったら詫びを入れとかなきゃ。


2001 2/7

今度の10日にはレコーディングがある。
トーキングモンキーズの社長が金を出してくれてアルバムを作ることになったのだ。
とりあえず500枚ほど。
オレは今後おそらくバンドでやっていくことになるので、今までのソロの歴史をその一枚に集約して、すっきりした形で次のステップに移りたいと思っている。
もう二度と一人ではやらない、というような話じゃないのだが、ひとまずはその仕事をもって「フォーク」とはお別れだ。
もったいない気もするが、今がベストのタイミングだと思う。
これ以上「フォーク」でやれることはほとんどない。
オレには次のチャレンジが待っている。

「新しい挑戦」だなんて、オレにぴったりじゃないか。

とりあえず今日から10日までは禁煙しよっと。


2001 2/8

えーと。


・・・・。



・・・・禁煙無理。


禁煙というのは撤回ね。
やめた。
あんなもん誰がするかっちゅうねん。
あんなもんはヘタレのやることや。
もう、あれや。
えーと。
あれや。
あんなもんヘタレのやることや。
あっ、これはもう言ったか。
えーと、あれや。
えーと。
あれや。
えーと。
とにかくダメなんや、禁煙は。

いや。
っていうか別に禁煙しようとなんか思ってたんとちゃうで。
レコーディングの為に喉の状態をいいかんじに持っていこうとな、2日間だけやねんからと、そういうガラにもないことをやろうと思っとったと。


・・・・とかそういうかんじの噂をな、山田さんが言ってたらしいわ。


ちょっと言葉が足りひんかったな。
オレが宣言したみたいに読めるもんな、昨日の日記では。
そうや。
山田さんや。
山田さんが言うてたんや。



・・・・ほんで撤回やと。





・・・これは鈴木さんが言うてたんやけどな。


・・・・・ヘタレとか言うてたのは斉藤っていう奴。
こいつはオレの後輩なんやけど。




・・・・あっ、そういえば斉藤は最近インド人にボコボコにされたらしいで。
なんかごっつ血ぃ出たとか言うとったわ。



みんなオレの噂ばっかすんねんもん。
もういややわ。

オレは禁煙なんかせえへんで。
そういう噂があったっちゅう話や。
もう、勘違いせんといてや。
掲示板とか、なんか書いてあったけど。
みんな読解力がないわ。
文の前後の関係から言うても山田さんの言葉ってわかるやろ。
普通。








・・・・・・・・ごめんなさい。


2001 2/9

満月の夜

気味の悪いほど大きな月が
まあるく赤く
うがたれた穴のように鋭く尖っている

ビルの頭に区切られた夜空のふち
電飾はうつろな闇をつまみあげている

ガラス板のように澄んだ空気の中
真空に閉じこめられた街

ぎりぎりの高音のような透明を
静寂はじっとはりつめている

満月の夜が冷たく凍っている

満月の夜が冷たく凍っている

満月の夜が冷たく凍っている

満月の夜が冷たく凍っている

割れてしまわないように
そーっと歩け

満月の夜は冷たく凍っている


2001 2/10

レコーディング初日終了。
次回は3/3に決定。
それで完成させちゃう予定。

オレの歌っていいな。
オレ、今日関心しちゃったよ。
オレ、いいわ。

明日はラジオ。


2001 2/11

軽く酒飲んで帰ってきたよ。
ラジオ終わり。

明日はスタジオ。


2001 2/12

トーキングモンキーズでベースのヨシヤと練習しようと思っていたのだが、先客がおり、練習できなかった。
しょうがないので二人でカラオケボックスに入り、練習することに。
男二人でそれぞれ楽器を担ぎカラオケボックスに入るのは、なかなかに照れくさいものがあったが、二人ともちゃんとしたスタジオを借りるほどの金がなかったので、それもしょうがない。
カラオケのマイクを抜き、ベースのシールドを突っ込む。
おお、けっこうちゃんとベースアンプの代わりになるじゃん。
しばし練習。

帰りにマクドナルドに寄ってお喋りをする。
オレはハッピーセットを頼む。
なかなか豪勢なおもちゃがついていて楽しい。


2001 2/13

バイト先の人達と「まずいラーメン」の話で盛り上がる。
とても楽しかった。
実はオレは「まずいもの」に関してはちょっとした権威なのである。

まず、「まずいもの」と言っても、誰々の作ったカレーの失敗作とかでは何も面白くない。
ちゃんとした店で、少なくとも1年以上出されているメニューで、いつ行っても同じ味であり、それなのにばっちりとまずい、どうやったらこんなにまずく作れるのかと不思議になるくらいである、というようなメニューをオレはもうかれこれ5年ほど探し続けているのだ。

オレの家の近所のあるラーメン屋は、おそらく東京でも10本の指に入るくらいまずい。
あんまりまずいのでけっこう人気がある。
客の中にはそれをいい意味でのオリジナリティーと受け取って、リピーターになる人がいるようなのだ。
どんなことであれ突出したものというのはファンがつくものである。

あっ。
・・・・・・・・突然だけど客(まさし)が来たのでおやすみ。
つづきはまた明日ね。


2001 2/14

あれ。
なんか更新できてなかったみたいね。
悪い。
日記はちゃんと書いてたんだけど。

で、ラーメン屋の話。

普通、ラーメン屋はどんな店でも一応スープはそれなりの味を出している。
「だし」さえきちんと取っていればそうまずくなることはない。
実際、スープの味自体がまずい店にはオレも出会ったことがない。
いくらなんでもスープの味が悪いのならすぐにつぶれるだろうし、そこらへんは自然と淘汰されているようだ。
まずいラーメン屋というのは基本的にスープの温度、上に乗った具、麺の状態、の3つがダメな店なのである。
オレの家の近所のまずいラーメン屋(おそらく東京一)はそこらへんのバランスが常に最低を保っていて、なおかつつぶれずに店としてちゃんと存続しているという希有な店なのである。
まず、スープの温度はばかぬるい。
ちょうど人肌と言ってもいいくらいの温度で、それはどこか親父の体温を想像させ、飲むととても気分が悪くなる。
上の具のもやしのあまりの冷たさによって、自然とその温度になるらしい。
エントロピーの増大というやつである。
そのもやしだってなんかただゆでただけというかんじだし、チャーシューはパサパサしている。
メンマもすじばっている。
そして麺。
これが人智を越えてのびている。
おそらく二日くらい前からゆで続けてんじゃないかというくらいだるだるなのだ。
へいおまちと出てきた時点ですでになんかもう「手遅れ」というかんじ。
湯切りもいいかげんなのでスープは常にゆで汁で濁っている。
麺の大陸の波打ち際が、麺についてきた大量のゆで汁によって、白くなっていて、なんだか心の奥の方がぐったりと疲れてくる。
しかも麺同士がからまりあっているので、いつも最初に念入りに麺をほぐすという作業をしなければならない。
ほぐすと泡が立つ。
セルフサービスの水も、まめに氷を入れてないのでぬるい。
もちろん店内は最高に陰気で、不潔。
テーブルはねばねばするし、親父は帽子もかぶらずにふけだらけの頭で調理してるし、明かりも暗いし、どこにもいいとこがない。
値段だって一番安い普通のラーメンで650円もする。

どうだ、すごいだろ。
ここまでくると逆にしびれるよな。
頭がくらくらする。

読者のみなさんもどこかまずい店があったら報告してください。
都内だったらオレがじきじきに調査しに行きます。
ちなみに、誰でも食える手頃な「まずいもの」としては大手ファミリーレストランチェーン「ガスト」のサラダうどんなどが良いかと思います。
なかなかにステキなまずさです。
どうぞお試しを。


2001 2/15

世の中にはかしこい人はたくさんいるけど、同じ問題を根気強くずっと考え続けられる人は少ない。
オレは自分のことを天才だと言ってはばからないけれど、脳味噌自体はそう大して優秀でもない。
記憶力も大したことないし、情報処理や計算にしたって大したことはない。
創造力だって頑張っちゃいるが実際のところ十人並みといったとこだろう。
しかし、オレのように四六時中似たようなつまらんことを考えている奴はなかなかいないだろう。
オレは十年以上ずっと悩み続けている。
どこかの誰かなら「ごたくばっかり並べてんじゃねぇ」と怒りそうなことを、人生のほとんどの時間を費やして。
大した頭脳は持っていないので考えは遅々として進まないが、それでも高校の頃とかに比べればいくらかは整理がついてきている(とは言っても大きな1つの問題が中くらいの10の問題になったという程度なのだが)。
逆にどんどんアホになってきてるような気もするが(最近ではこの世界に音楽というものが存在するということさえ怪しくなってきている)、こんなに慎重に考えることができるというのは、やはり天才にしかできないことだろう。
優秀な頭脳を持った人が天才なのではない。
人一倍悩みつづけて、困りつづけて、考えつづけて、疑いつづけた人だけに、独創がたまーに降ってくるのだ。

「それってロックじゃない。」とか、「それはちっともスウィングしてない。」とか、ぐじぐじ悩んでないでスカッと決めろ、みたいなことを言う人は多いが、そういう人は実際、本当にあまりものごとを深く考えていない場合が多い。
とてもかっこいいなあとは思うが、オレは悩んでいるのが好きなのだ。
世の中にはかしこい人はたくさんいるけど、同じ問題を根気強くずっと考え続けられる人は少ない。
昔たくさんいた仲間はみんないなくなってしまったけれど、オレは今でもあの頃の問いのいい答を考えている。
オレはつくづく天才だと思う。







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