徒然またよし日記・6月後半






なんか良くは分からないんだけど、
この日記才人というやつのランキングに参加してみました。
ランキングが上がれば上がるほどさらにお客が増えるというかんじの雰囲気です。
オレを助けると思って登録してみて下さい。
こういう地道な努力によってオレのライブは赤字から脱出できるのです。
きっと。


2001 6/16

昨日はライブだった。
そんなにひどい演奏ではなかったのだが、少し落ち込む。
完成度低いんだよな。
バンドって難しい。

テレビでクールランニング見て号泣する。
オレ吉本新喜劇見てもよく泣いてたっけ。
殴られても、仲間はずれにされても、失恋しても、失禁しても、お婆ちゃんが死んでも、泣かなかったオレだけど、毎週のように漫画読んで泣いてるし。
例えば、

「あきらめない。あきらめない。あきらめない。」

と3回唱えただけで、ほら。
もう鼻の奥のとこがつーんってなってるし。



今日も寒いな。


2001 6/17

スタジオで練習。
ヨシヤ(ベース)とたっちゃん(ドラム)の三人で2時間。
オレとヨシヤはその前、お昼から二人で新曲を作っていたから、オレは結局つごう6時間ほどずっとギターを弾いていたことになる。
4時間近くかけてなんとか新曲をまとめて、夕方の練習、ドラムも含めて合わせる。
とてもいい出来。
先週の練習ではものすごく先行きが不安だったが、今日はかなりの手応えを感じる。
7月はひょっとするとかなりいいライブになるかもしれない。
とにかく練習次第なのだが、きっちりまとめることができれば、絶対成功するはず。
なんたって楽曲はいいんだから(自画自賛)。

体重計に乗ってみたら63.6キロだった。
順調に痩せてる。
来週は人と会う予定目白押しだけど、少し酒控えなきゃな。


2001 7/18

会いたかったひとに会ってきた。
とりあえず満足。
世の中では「ネット恋愛」などというものがはやっているらしい。
言葉よりも、人間の内容よりも、存在そのものが大切だなあと思う。


2001 6/19

バイト先の人たちと飲む。
そこはお好み焼き屋さんだったので、「そばめし」や「もんじゃ」を焼いてやる。
オレ、こんなんめちゃ得意やねん。
あー、家にも鉄板欲しいわ。
鉄板さえあれば食器とかあんまし要らへんしな。

バイトの新入りのコはかなしいくらいに空回りしてる。
頑張って皆にフォローしてやるのだが、かばいきれない。
とにかく決して本当に悪い奴じゃないんだけど。

愛嬌って大事だよな。



本当に必要なのはキャンディーと笑顔。


2001 5/20

濱田さんにメシを奢ってもらう。
濱田さん今日はずいぶん楽しそう。

なんだかとても眠い。
今日は早めに寝るね。
おやすみ。


2001 6/21

雨の日は背中の古傷が痛む。
こんな日はろくなことが起こらない。
クリフに二杯目のバーボンを頼むとキワムはもう一度店内をぐるりと見回した。
ここのところ第4換気ポッドで何度も起こっている喧嘩ではもう3人の死人が出ている。
ロッドの一味とネオ華僑のチャンの一味の戦いだ。
キワムはロッドには「別荘」でのでかい借りがあったが、チャンとはガキの頃からの付き合いだった。
なるべくどちらの側にも立ちたくなかった。
店内には娼婦とスーツ姿のビジネスマンがいるだけで、一味の人間は一人もいないようだった。
「まったく、最近じゃあいつらこんなとこにまで飲みに来やがる。こっちは儲けになるからいいが、あいつらが「港」でのルールも知らずに勝手にトラブって勝手に殺されて、そのせいでウチの店が「シティー」の管理官に目をつけられるのだけはゴメンだぜ。」
本当に怒っているのかちっとも分からないようないつもの機械声で、クリフがバーボンを差し出す。
火星への移民ラッシュが一段落すると月の経済は新たな局面を迎えていた。
「シティー」の大企業はそれまでの「乗り換え待ち」の地球人相手の商売から、「港」の人間相手の商売に乗り換えようとしていた。
5年前なら、クリフの店のソファーにスーツ姿の男が座っているなどということは有り得なかったが、「港」に商用でもあるだろう、最近では日に3人くらいの「スーツ」がこの店に出入りしていた。
「なあ、クリフ。第4ポッドのアレがあってから、誰か一味の奴は来るのかな。」
「あー。そう言えばロッドのところの若い奴が3日くらい前、あんたを探しに来ていたよ。」
クリフがニヤリと笑う。
「もちろん。ここ2ヶ月くらいあんたを見かけないと言っといたさ。」
「すまないな。もしそいつが今、店に来たら教えてくれないか。なんせ顔も知らないからな。来たらすぐに裏口から逃げなきゃならん。」
キワムはクリフにそう言うとやっと安心してバーボンに顔を近づけた。
と、その時すぐに後ろで声がした。
「すいません。あなたがキワムさんですね。」
目の前ではクリフが違うんだというような素振りをしている。
キワムはゆっくりと後ろを振り向いた。
「お楽しみのところ申し訳ありません。私はザイガル・カンパニーのマイケル・マツモトと言います。実は折り入ってあなたに相談があります。」
目の前には40歳くらいの痩せた男が立っていた。
黒いスーツを着ていたが、「港」の人間の雰囲気を持っていた。
何がどうという訳でもないのだが、「シティー」の多くの人間に見られる、「油断」のようなものがその男にはないように見えた。
「あんた、何を言ってるんだ。オレはあんたの探している奴じゃない。」
「いえ、あなたはキワムさんです。私どもはあなたのことは何でも知っています。例えば10年前のカリニノでの事件なども含めて。」
マツモトは顔色ひとつ変えず、ゆっくりと言った。
キワムは観念したようだった。
「・・・・・・・・・「ザイガル」の人間がオレに何の用だ。」
「仕事の依頼です。話だけでも聞いていただけないでしょうか。」


2001 6/22

キワムはマリアのことを思い出していた。
カリニノ。
キワムと出会った頃、マリアはまだ19歳で、駆け出しの「ブレンダー」だった。
4酸化シクロプアシン・クロニド--通称インク・ガジェット--が出来上がったのは全くの偶然だった。
華僑相手のドラッグにと、色々な薬品を混ぜ合わせているうち、脳のシナプスと生体コンピューターを結合させるための特殊な酵素を「発見」してしまったのだ。
マリアは幸せだったろうか。
インク・ガジェットなんてものを発見しさえしなければ、カリニノで死ぬこともなかっただろうし、今頃は自分と結婚してささやかな家庭を持つことだってできていたかもしれない。
キワムはマリアのことを思い出すたび、後悔の念に駆られた。
--あの時、オレがもっと早くモジュールを引き抜いてさえいれば--
「マツモトさん。オレのことなら何でも知っていると言ったね。それならオレがもうダイブをやめたことも知っているんだろ。今のオレはただのカメラマンだ。まさか「ザイガル」がオレに写真を撮ってくれなんて言うんじゃないだろうな。」
「・・・・・・・今回の仕事にはあなたのダイブが欠かせないのです。それに、あなたにはこの仕事を引き受けなければならない「理由」があります。」
「理由?」
キワムはゆっくりと息を吸い込んだ。
背中の古傷の痛みがさらに増したような気がした。



さて。
何と言うんでしょうか。
そもそも昨日の日記の一行目に「雨の日は背中の古傷が痛む。」と書いたところからボケがボケを呼び、ボケのボケ倒しで「キワム」が小説の主人公みたいになってしまいました。
突っ込みがないとボケって永遠に続きそうですね。
自分で「キワムは・・・」とか「キワムが・・・・・」とか書いているとむなしくなって自殺しそうです。
できれば突っ込みながら読んでください。


2001 6/24

今のうちにあらかじめ言っとくけど、7/6のオレのライブには絶対来た方がいいぜ。
昨日もスタジオで練習していたんだけど、かなりかんじがよくなりそうな雰囲気なんだ。
まだ、3人編成でのライブはやったことがないから、実際やってみないことには何とも言えないけど、練習のかんじはとてもいい。
とにかくおいで。
見てみてくれよ。

今日はブックオフで古本を買う。
6冊。
ほくほくである。
本を読むことはそんなに上等なことだとは思わない。
「罪と罰」や「ファウスト」とかを読むのも、漫画を読むのも大して変わらないと思う。
ぜんぶ単なる娯楽だ。
「又吉さんは本をたくさん読んでて、物知りですごいですね。」
なんて言われたりすることがあるが、別に百科事典とか読んで、それを暗記してるわけじゃない。
たいがいは誰かの書いた、(主人公が何かしたりしなかったり誰かと会ったり会わなかったり事件がおきたりおきなかったりしてるような)ただの作り話をひまつぶしに読んでいるだけだ。
読書は娯楽だ。
それ以上でも以下でもない。
もしオレが物知りなのだとしたら、それはオレがテレビばっかり見ているからなんだと思う。


2001 6/25

コンプレックスは力だ、とよく言う。
コンプレックスをばねにして人はより高い場所へ跳び上がるのだと。

オレには、今となってはコンプレックスなどない。
いや、正味の話。
けれども、屈辱は、今もある。

子供の頃、教室の真ん中でパンツを脱がされたことがあった。
好きな女のこに見られ、それでも笑ってごまかそうとしていた卑屈な自分がいた。
パンツはグラウンドに投げ捨てられたっけ。

高校に進学して間もない頃には、土下座したこともあった。
オレは恐怖してただあやまり続けた。
全く身に覚えのない敵意ある暴力に簡単に屈服した自分がいた。

ある時から、オレは強くなりたいと願った。
けれどもある程度強くなっても、屈辱はそこら中に転がっていた。

バカにされて、我慢した。
なめられて、我慢した。
笑い者にされて我慢した。
我慢した。

すべての恥をそそぐため、自分の魂に何らかのケリをつけるため、オレは沖縄を捨てた。
逃げるんじゃない、これは戦いなんだと自分に言い聞かせた。

オレは今でも戦っている。
ささやかな誇りのため、今度こそこれが最後の一線なんだと自分に言い聞かせて。
今度こそ譲ってたまるもんかと自分に言い聞かせて。
ただひたすらすべてを肯定するために。
過去の自分を抱きしめるために。

もっともっともっともっともっともっともっともっとオレは強くなる。

生命というものの持つどうしようもないみっともなさにオレは相変わらず勝利するつもりでいるんだ。


2001 6/26

タカ。


2001 6/27

心の底の方で何かがもぞもぞと動いている。
集中できない。
そいつの正体でも分かれば、まだなんとかできそうな気もするが、そいつが何者なのかオレには分からない。

何か大切な約束を忘れてしまっているような、不安。
何か大切なかけがえのないものを失いつつあるような、恐怖。

これは何だろう。

きっと気のせいだ。


















と。

明日が資源ゴミの日だったことを思い出したのだが、それとこの不安とは無関係なんだろうな、やっぱ。


2001 6/28

あれはオレが小学校の4年生くらいの頃だった。
兄貴が突然猫を連れて来た。
兄貴の友達が旅行に行っている間、うちで預かるんだと言う。
あんまりなついてはくれなかったが、オレは猫がかわいくてしょうがなく、その猫を挑発してタオルにじゃれつかせたりして、たっぷりと遊んであげた。
冬だった。
兄貴は友達から猫を預かる際、爪とぎや、トイレや、トイレの砂、キャットフードやおもちゃのねずみなども借りてきていた。
その時は知らなかったが、猫という生き物は突然環境が変わると、しばしば粗相をしてしまうものらしい。
オレも兄貴も、その猫の使い慣れたトイレと、匂い付きのトイレ砂があったので猫のトイレ関係については何の心配もしていなかった。
いつの間にか夜になっていた。
猫はこたつの横にちょこなんとおとなしく座っていた。
オレは兄貴とテレビを見ていた。
ふと、猫が中腰になり、何か思い出したような顔をしたので何だろうと見ていると、猫はそのままこたつぶとんにたっぷりと小便をした。
オレと兄貴は母ちゃんに叱られると思い、あせった。
下手をすると猫を預かること自体を却下されてしまう。
どうしよう、オレが兄貴を見ると、兄貴は奥の部屋からアイロンを持って来て、いかにもナイスアイディアだろうといったようなしたり顔をした。
なるほど、さすが兄貴はかしこい。
アイロンでもって一気に小便を乾かしてしまえば、母ちゃんにはばれないに違いない。
兄貴はアイロンが充分に温まるのを待って、おもむろにアイロンをふとんの、その猫の小便地帯に押し当てた。
じゅーーーう。
かなり派手な音がして、黄色っぽい色付きの湯気が立った。
オレと兄貴は顔を見合わせた。
そして全速力で窓を開け放ち、大きな声でおげーと叫んだ。
オレは吐いた。
兄貴の顔は真っ青だった。
みんなも覚えておくといい。

猫の小便にアイロンをあてるとものすごい異臭がする。

今日の豆知識でした。


2001 6/30

それでいい。
心配ない。
何もかもが最高だ。
心配なければそれでいい。
(BY くまのプーさんの映画の歌)

今日はトーキングモンキーズに行った。
3曲ほど歌った。

蒸し暑い日が続いてるな。
昨日は酒を飲んでいた。







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