徒然またよし日記・9月後半
なんか良くは分からないんだけど、
この日記才人というやつのランキングに参加してみました。
ランキングが上がれば上がるほどさらにお客が増えるというかんじの雰囲気です。
オレを助けると思って登録してみて下さい。
こういう地道な努力によってオレのライブは赤字から脱出できるのです。
きっと。
2001 9/16
バンドのメンバー全員でスーツを注文してきた。
オーダーメイドで一人総額10万円以上になった。
オレにとっては安くない買い物。
興奮してちょっとふるえている。
9/25には間に合わないが、11月のライブでは3人そろいの衣装でライブやるぜ。
見た目だけならこれで東京でベスト10くらいに入るバンドになったな。
オレは2つボタンのチンピラ風シングルスーツ。
ヨシヤは4つボタンのダブル。
たっつんは2つボタンのオーソドックスなシングルスーツ。
生地は皆で揃いの茶色い柄物。
ヨシヤはあまり服に詳しくないのでオレが見立ててやったのだが、あいつはタッパがあるからスーツがよく似合う。
少ししゃくにさわる。
今度はシャツと靴も見立ててやる約束になった。
弱っ。
どんなスタイルでいくのか決めなきゃ話にならないのは洋服だって同じことなのに、あいつはとにかく何にしたってガキで困る。
自分が何になりたいか、どうありたいか、というのは、勉強しなきゃ分からんもんだ。
あいつはオレがそれを自分にくれると思ってるらしいふしがあるが、そんなもんは自分で見つけるものだ。
かっこいい格好がしたいのなら、どんな格好がかっこいいのか、どうすればその格好ができるのか、具体的に自分で研究しなきゃいかん。
金もかかるし、労力もかかる。
かっこいい音楽をやりたいなら、どんな音楽がかっこいいのか、どうすればそんなことができるのか、具体的に自分で研究して自分で練習しなきゃいかん。
「よく分からないがかっこよくなりたい」というのは何の目標も持っていないのと変わらない。
ひとつひとつテーマを決めて、優先順位をつけてひとつひとつ練習なり研究なりしてひとつひとつクリアしていく。
人生の中でそれ以外に価値のあることはない。
今度、軽く説教をくれてやろうと思っている。
ま、かわいい男なんだけど。
2001 9/17
今日は友人のライブに行っていた。
けっこう盛り上がった。
いろんなところでつながったし、今夜のことがまたいろんなとこでつながるんだろうな。
面白い。
2001 9/18
「縄で縛られるのが好きなの」と女
「ちぎれるくらいに乳首かんでよ」と女
「ほらここにもそっちにも あたしピアスをしてるのよ
男と別れるたんびにね 痛いとあたし濡れるのよ」と女
「左のタトゥーは彼とそろえたの」と女
「しびれるくらいにつよく首を絞めて」と女
「夜は一人じゃ寝られない 夢を見るのが怖いのよ
決まって同んなじ夢を見る 忘れたいことがあるのね」と女
間奏
「縄で縛られるのが好きなの」と女
「ちぎれるくらいに乳首かんでよ」と女
「ほらここにもそっちにも あたしピアスをしてるのよ
遠慮しないでもっと来て 痛いとあたし濡れるのよ」と女
2001 9/19
井の頭公園の隣の動物園にいる象はオレのことが好きなんだ。
と言うと友人が笑う。
おまえもおめでたい奴だ、と言って笑う。
けれどもあの象はオレが行くたび、うれしそうにオレに向き直ってウインクをする。
そして踊る。
ずいぶん久しぶりじゃないか、せめて2月に一度くらいは顔を出してくれよ。
ほら見とくれよ、かっこいいステップを思いついたんだ。
君に会いたかったよ。
オレはごめんよと言って歌を歌ってやる。
隣の家族連れは変な目で見るけれど、大きな声で歌ってやる。
象はオレの歌のファンなんだ。
井の頭公園の隣の動物園にいる象はオレのことが好きなんだ。
と言うと友人が笑う。
おまえもおめでたい奴だ、と言って笑う。
けれどもあの象はオレが行くたび、うれしそうにオレに向き直ってウインクをする。
そして踊る。
どう見てもあきらかに、あの象はオレのことが好きでたまらないという風に、大きな鼻をこっちに突き出す。
2001 9/20
今度の25日のライブでは、これはあまり大きな声で言えないのだけれど、寛さんやマキさんと一曲(おそらく最後に)セッションをやることになった。
「一緒に演る」とは言っても、一緒に合奏することになるとは思ってもいなかったので、かなりドキドキしている。
ついでと言っては失礼だが、そういうライブになるならと思い、三代目魚武濱田成夫さんに久しぶりに電話をして、「今度のライブはぜひ来てくれ」と言ったのだが、今は福岡にいると言う。
その上25日は大阪で仕事なんだそうだ。
10/2発売の「ぴあ」から、「日本住所不定」という連載を始めるのだと言う。
引っ越しの初日は福岡ドームでの始球式から始まるんだと言って濱田さんははしゃいでいた。
もう20日近く博多にいるらしい。
何と言っても、今度のライブはたとえオレのバンド「ザ・バカンス」の演奏が大失敗したとしてもチケット代
自体はおつりがくるようないいライブになることが間違いないのだ。
このホームページを見ている皆もぜひ見に来てほしい。
今日はバイトが終わってからあわてて高円寺に戻り、真喜屋さんとメシを食った。
真喜屋さんと初めて会ったのは17歳の時のことだ。
あの頃からオレはずっと真喜屋さんは素晴らしい映像作家だと思っている。
真喜屋さんがどの程度オレを買っているのかは知らないけれど、オレは真喜屋さんのことをけっこう尊敬している。
あの頃の仲間の中江さんは「ナビーの恋」という映画を撮って、最近ではNHKの朝の連続ドラマ「ちゅらさん」の元ネタとして脚光を浴びているが、オレはきっと真喜屋さんが何らかの「落とし前」をいずれつけるんだろうなと勝手に思っている。
真喜屋さん、何か撮る時にはぜひオレに声をかけてね。
中江さんはいい人だけれど、あのちっぽけな島で、一番上手く世の中を笑い飛ばせていたのは間違いなく真喜屋さんだったと思います。
なんてったって、真喜屋さんはこれまでにラーメンを一杯と、飲み屋の払い二件と、ビールを1ダース
も、オレにおごってくれたんですから。
必ず人生が上手くいくことうけあいですよ。
うけあいです。
2001 9/21
いよいよライブが近付いてきている。
共演が凄いので、気合いも入る。
これからまたギター練習するっす。
2001 9/23
バンド楽しい。
バカンスかっこいい。
昨日今日とヨシヤの家に泊まり込みで練習した。
かなりレベルアップしたよ。
本当に、ちょっとシャレにならないくらいかっこいいかんじ。
自分にこんな演奏ができるとは思わなかった。
まるでギターが弾ける奴みたいだ。
「ギタリスト」というのはオレとは違う人種で、異星人のようなものだと、今までどこか心の底の方で考えていた。
「ギタリスト」なんてオレには一生なれないと思っていた。
けれどもどうだ。
けっこうやればできるじゃんオレ。
これを読んでいる人。
明後日はとにかく何を差し置いても見に来るべきだぜ。
もしかしたら10年後、「オレは10年前にまだ有名じゃないザ・バカンスを見に行ったことがあるんだぜ」と誰かに自慢できるかもしれない。
もしかしたら9/25のライブは、伝説の始まる夜になるかもしれない。
まじで。
2001 9/25
オレの演奏はこれ以上ないほど素晴らしいものだった。
だがしかし三上寛はその上を行っていた。
脱帽。
素晴らしい夜だった。
バカンスはいかしている。
三上寛は人類ではない。
2000円ではとんでもなくおつりが出るライブだった。
満足。
2001 9/26
電車などに乗っていると、向かいの席の人と目が合うことがある。
オレはなんだか人の顔を見るのが好きらしく、毎日のように誰かと目が合っている。
あれは大変気まずい。
誰だって一度や二度はそういう経験があると思うのだが、皆はそういう場合どうしているんだろう。
オレは目が合うたびに対応に困り続けていつの間にか20年以上が経過してしまった。
困り続けの人生なのだ。
あんまり人の顔を見ないようにして生きていればいいのかもしれないが、それだとどうしても下を向くことが多くなり、そうすると必然的に肩が丸まり、猫背になり、血行が悪くなり、顔色も青ざめ、普段から人と目を合わせるのをさけているため、対人恐怖症的になり、会社の同僚に合コンに誘ってもらえず世を呪い、小動物をいじめることにストレスのはけ口を見つけ、それがエスカレートして幼児の首を切断し、それだけでは飽きたらず大人の首も切断し、家族の首を切断し、唯一の話し相手だったペットの九官鳥ピーコちゃんの首も切断し、もんどりうって自分の首まで切断し、最後には生首だらけのB級ホラー映画みたいになってしまうかもしれない。
ああ世の中どこに落とし穴があるのかわかったものじゃない。
どこの常識かは知らないが、一部の外国人などは目が合った際、ニコッと笑いかけるのを基本方針にしているようだ。
あれは美しい女性などにされるとあわあわわあわ。
僕もうどうしていいか、何て言うんですか、今日は左手の爪アカが黒くたまっていますが、そんな僕でもいいのならぜひ、というかんじになってしまうが、屈強な身長2メートル12センチ体重120キロ、チャームポイントはこのもっさりとした胸毛と毎日手入れをかかさないもみあげです、みたいな男(女だったらなお嫌だ)にされるとあわわわわわあわわわわわあわわわわあわあわあわあわわわわ。
僕もうどうしていいか、何て言うんですか、ここんところに唾をつけてこするととても臭いんですよ、そんな僕でもいいのでしょうかどうなんでしょうかいや、そちらがそのあのぜひにもとおっしゃるのならですね、というかんじになってしまいそうで、とても怖い。
日本人にはどうも「ニコッ」作戦は向いていないように思う。
しかしだからと言ってそのまま何もなかったようにさっと目をそらすのも実にかんじがわるい。
笑うと大変なことになってしまう場合を考慮して、無表情で目をそらしたりすると、今度は逆に相手がバカにされたと勘違いしてしまうことだって有り得るのだ。
相手がさっきの屈強な外国人とかだったら血祭りの目に合わされてしまうかもしれない。
しかししかしだからと言って軽く笑いながらさっと目をそらすのも、よりバカにしてる感をアップさせてしまうおそれがある。
目をそらさずに見つめ合っているのも問題だ。
ガンをたれていると思われたりしたら厄介なことにもなりかねない。
じゃあ一体どうすればいいんだろう。
やはりその人を見ていたのではないというアピールをするのが一番いいように思われる。
例えば目があった瞬間、ぶわっと涙を流して「母ちゃーん」と叫ぶとか。
それだと相手も「この人は私ではなく、自分の内面を見つめていたのだ」と思ってくれるんじゃないだろうか。
オレは涙を自由に操ることができないから、無理だが。
2001 9/27
オレの肉体は着実におっさんになってきている。
10代の頃にはどんなに飲んでも、体臭がアルコール臭くなったりすることはなかった。
最近ではオレ、かなりあのアルコールとニコチンとコーヒーと小便の匂いが混ざったようなおっさんの匂いになってきている。
「オーデコロン」というようなものの存在をここのところ意識するようになってきた。
若い頃はあんなもんはおっさんのするもので、なんかいやらしいし、きざっちいし、オレには永遠に縁のないものだと考えていたのだが、最近では電車の中とかで酔っぱらいの臭いおっさんと隣り合う度、ああオレも他人が嗅げばこんな匂いなのかもしれないと、憂鬱な気分になる。
ある人に「あなたはトイレで読んだ新聞の匂いがしますね」と言われた時にはオレ正直自殺も考えたもの。
新聞のような紙は匂いを吸着するので、かなり臭いのだとその人は言っていたっけ(遠い目)。
オレの顔は体臭の強そうな顔なので、そんなに違和感はないかもしれないが、もうこうなったらとことんいやらしく、コロンの匂いを漂わせるホスト系チンピラみたいになってやろうかな。
不潔に、怠惰に、デカダンに、というのが今までのオレの基本方針だったのだが、それは若かったからこその美学だったようだ。
少しづつシフトチェンジして、ビシッと決まったジェントル不良みたいなかんじに持っていかなきゃならんようだ。
清潔に、軽やかに、クールに、みたいな自分はちょっと今想像できないし、さしあたって何をやればいいのかすら分からないが、この間生まれて初めてスーツも仕立てたことだし、イキのいい若造というより、いかしたおっさん、というかんじで攻めていこうかな。
パンク小僧もあこがれる大人の不良を目指して、とりあえず近い内にオーデコロンデビューをはたす予定。
目指せキース・リチャード。
2001 9/28
これは以前から言っていたことなのですが、ザ・バカンスに新しいギタリストが加入しそうです。
上手くいったら何曲かはボーカルに専念したいと思っています。
ボーカルに専念したオレを見たことがあるのは、沖縄でハリケーンズを見た人だけなので、皆の度肝を抜くのが楽しみです。
はじめ、エレキギターを弾くと言った時、バンドをやると言った時、一部の友人が止めましたが結果はオレの勝ちでした。
ほとんどの人が一人でやっていた頃よりも面白くなったと言いました。
オレには分かっていたのです。
勝ち目のない勝負ならしません。
勝算があるからチャレンジするのです。
より良いものがオレには見えているのです。
東京に出てきて7年。
ずっとバンドがやりたいと言い続けてきてようやく、(ああ本当に長かった)オレは今バンドをやっています。
遅すぎたくらいです。
ザ・バカンスは初ライブからまだ2ヶ月ちょっとしかたっていません。
これから大急ぎで走ります。
君がまばたきしている間にもオレは新しい歌を見つけるでしょう。
生きるということはどうしようもなく図々しいことだと感じる朝があります。
抜けるような青空に、自意識というものはどうしようもなくはしたないものだと、すべてをあきらめていさぎよく死んでしまおうと、完全に沈黙してしまおうと思う昼があります。
この世のすべての存在の存在そのものの不謹慎さを、その下品な多弁さを軽蔑して、無に恋い焦がれる夜があります。
けれどもそういうものをすべて飲み込んだ上で、 それでもなんとか着陸してしっかり歩いて行くやつがいます。
生きていくことへの、歌い続けていくことへの罪悪感を感じるくらいの感受性は、芸術家なら誰でも持っていてあたりまえのものです。
オレのニヒル越えはどうやら完成したようです。
することがなくなったら楽しめばいいんです。
どうやらオレはいよいよ「イッツオンリーロックンロール」と言えそうな勢いなのです。
こんなに余裕なのは生まれて初めてです。
この世の怖ろしいものすべてが総出でかかってきても、ちっともこわくありません。
どんな疑いも入り込む余地のない確信が、オレからばしばし噴火しています。
ひらたく言うと、オレは今夜、どうもでっかい悟りを何のきっかけもなく突然に手に入れたようなのです。
2001 9/30
昨日は朝まで酒を飲んでいた。
今日のスタジオは新曲を中心にやった。
バンドでやるとなると、音を固める作業があるから時間がかかる。
最近オレは絶好調なので新曲がばんばん出来て、バンドが追いつかないくらいだ。
次回は2曲くらい新しいやつをやりたいな。
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