徒然またよし日記・11月後半
なんか良くは分からないんだけど、
この日記猿人というやつのランキングに参加してみました。
ランキングが上がれば上がるほどさらにお客が増えるというかんじの雰囲気です。
オレを助けると思って登録してみて下さい。
こういう地道な努力によってオレのライブは赤字から脱出できるのです。
きっと。
2000 11/16
現実はいつもむごたらしい
それがどんな現実であろうが
少しでもいい夢を見よう
どんな手を使ってでも
ほんの少しでも
あのこはオレに「助けて」と言った
だから現実こそ死ねばいい
オレが君についていてあげるよ
少しでも目をくもらせてあげられるように
現実なんか見なくていいよ
かなしいこともぜんぶウソだ
目も耳もふさいでしまってほとぼりのさめるのを待とう
誰かは知らない
時には明るい未来を信じることさえ残酷な夜のあることを
もたれかかっておいで
支えあえるだろ
二人で見失っていよう
2000 11/19
「逃げるな」なんて誰でも言える。
一昨日の詩は結構気にいってるんだけど、どうかな。
17日はライブだった。
久しぶりの曲もふくめてたっぷり70分くらいやった。
最近はソロの時に音楽的な「遊び」を入れるのを控えていたのだけど、12/15にそなえてちょこちょこ「遊び」を入れてみた。
いろいろと得るものがあったよ。
12/15は本当に一世一代のライブなので、完璧な状態で挑みたいと思っている。
18日は酒を飲んでいた。
2000 11/20
ここんとこずっと働いている。
今日は1時まで日テレでトンテンカンカンやっていた。
何かの特番のセット組み。
こんなにいっぱい働いても全部電気代やらガス代やら水道代やら電話代やら家賃やらでぜーんぶ消えるのかと思うとなんかかなしくなってくるよ。
9月くらいからずーっとためているので、いろいろと止められそうな勢いなんだ。
ふー。
新曲はかなりいいかんじに固まってきている。
足場は組んだし、材は用意したし、ある程度の図面も出来上がっている。
あとは組み上げるだけなんだけど、こればっかりはひらめきを待つ以外ない。
なんて言うんだろ。
すべてはひらめきに頼っているんだけど、こう、何をもって完成とするか、が問題なんだよね。
「何か」が足りない。
でも完成すればきっと「手ぶらの二人」以来の名曲になるよ。
今日も仕事中ずっと歌っていた。
もうすぐなんだ。
2000 11/21
電話が止められてしまっていて、ネットにアクセスできない。
参った。
昨日の晩からまさし(オレの専属カメラマン)と飲んでいたら寝坊してしまい、仕事を無断欠勤してしまった。
参った。
夜になって事務所に謝りに行ったら反省文を書け、と言う。
うそーん。
反省文なんてちっともロックじゃないじゃん。
仕事をさぼったのはオレが悪かったけど、どのみち罰金を給料から天引きするんだから、本当はオレ達フェアなんだけどな。
辞めちまおうか、とも思ったのだが、逆に反省文ごときで逃げるのもかっこ悪いと思い、めちゃめちゃ気合いを入れて反省文を書いてやった。
やっぱりオレは何をやっても才能を発揮するね。
世界反省文コンテストがあったらかなり上位にくいこむと思うのだがどうだろう。
反省文
今回の無断欠勤ではみなさんに多大な迷惑をかけ、ラインナップグループの取引先への信用をも傷つけてしまったことを、まず、お詫びします。
欠勤してしまった上、事務所への連絡もせずにいたことは、社会人としてもとうてい許されることではありません。
本来なら解雇処分となっても然るべきだと存じております。
今後はこのようなことのないように、生活態度を見直し、意識を改め、自覚を持って、真剣に仕事に取り組みたいと思っています。
一度失ってしまった信頼を取り戻すのは容易ではないでしょうが、これからの仕事の中で、少しでも信頼を回復できるよう、よりいっそう努力し、遅刻、欠勤等も絶対に起こらないようにします。
深く反省しています。
大変申し訳ありませんでした。
どうよ。
「生活態度を見直し、意識を改め、自覚を持って、真剣に仕事に取り組み云々」なんてのは学校の先生的な頭をしている人にはばっちりボディーブローのように効く言葉だろ。
オレ、そういうの得意なの。
2000 11/22
NHK教育テレビでこの間から「未来への教室(たしかこんな題名)」というのがやっており、これがとても面白い。
これは世界的に何らかの成功を治めているその道の権威に先生をやってもらい、子供達に色々な授業をして貰う、というような内容の番組だ。
特にアメリカ人のなんちゃらいう画家が出てた回は鳥肌が立ったくらいだ。
オレ自身とても勉強になった。
今のところ音楽家は出てないようだが(たぶん)、もしオレが子供達に音楽を教えとしたらどうやって教えたらいいだろう、とか色々と考えてしまった。
「音楽」というものはいったい何なのか、ということを普段からきちんと考えていないと、子供に「音楽そのもの」を教えることはできない。
音楽をそのままに聞くというのはとても大切なことだが、そこにもちょっとしたテクニックがある。
野球の試合を見るのだってルールが分からなければ、見る楽しみが半減するだろう。
オレならそこらへんを教えるね。
ついでに科学や語学にも言及して、より深い音楽の素晴らしさを伝えられれば楽しいだろうな、と思う。
今日はドレイク博士(あの有名な、宇宙人の存在する確立を割り出す方程式を考えた物理学者。今も宇宙にあふれる電波を調べて、宇宙人の痕跡を見つけ出そうとしている。)がその番組に出ていた。
授業はあまり面白くなかったが、ただ一つ、とても素敵なセリフを聞くことができた。
「40年もの間、宇宙人を探すなどという成功の見込みの薄い仕事に専念するのは何故か、と訊ねられることがあります。そういう時、私は人生は一度きりだからだ、と答えています。自分のやりたいことを見つけて、それにチャレンジできるチャンスを得たことを私はとても幸運に思っています。」
誰でも言いそうなセリフだし、歌の歌詞にもならないような特にシャレた言い回しでもないけれど、みんなに宇宙人なんかいないとバカにされても、生涯をその探索のための仕事に傾けるというのは、かっこいいなあと思うのだ。
たとえそれが自分勝手な欲望であったとしても、本当にその成功を信じて毎日働くことができるのなら、お釈迦様だってそれを煩悩とは呼びはしない。
真に信じることができるなら、もうすでにその欲望は消えてなくなるからだ。
悟るのと同じになる。
2000 11/24
風邪ひいたかも。
ノド痛い。
昨日は友人に「ユアン・マクレガー」に似ているって言われたよ。
オレもそう思ってたんだ。
オレってどっかユアン・マクレガーに似てるよな。
あーあ。
やだな。
オレ、ユアン・マクレガーなんかよりずっと「スタ−又吉究」の方がかっこいいと思うんだけどな。
ユアン・マクレガーってどっかぱっとしないじゃん。
昨日は朝から寛さんと奥多摩でバーベキュー大会をやって、夜中まで飲み続け、深夜から朝にかけてあるベーシストと練習をやった。
疲れた。
2000 11/25
完全に風邪ひいた。
ダウン。
2000 11/28
風邪ひいてろくなもんを食っていない。
あー。
寿司食いてえ。
まず玉子を頼むね。
なんか寿司界では最初に頼むのは「玉子」というのが通だということになっているらしいから、ここで最初に玉子を頼んで、「なめんなよ」というのをアピールしとく。
ほんで白身から徐々に油っこいものに移っていきたい。
あっ。
玉子の次は意表を突いてイカにしよう。
そしてさらに通っぽさをアピールするためにコハダ。
ほんでヒラメ。
んで鯛。
わおっ。
王様、鯛。
そしたらあれね。
ホタテ。
ああ。
ホタテ好き。
ラブ。
ホタテラブ。
んでウニ。
ウニには赤と白があるけど、白ね。
ウニ(白)。
たたみかけるようにボタンエビ。
さらに甘エビ。
赤身。
サーモン。
逆にイワシ。
トロ。
あぶり。
あっ、度忘れした。
あのウナギみたいの何てったっけ。
ほら。
あれ。
やわこく蒸してあってツメつけて食うやつ。
あれ。
あれの次、アワビ。
赤貝。
うん。
そろそろお腹もくちくなってきた頃よね。
どうしよう。
なんか最後にさっぱりしたいね。
あっ。
芽ネギっていうのがあったね。
あれにしよう。
芽ネギ。
ほんで最後の締めに赤だし。
ふー。
ごちそうさま。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・今現在、所持金538円。
貧乏つらい。
2000 11/29
1チャンネル(NHK総合)でやっているテレビを見ていたら、なんだか感動してしまって、思わず泣いてしまった。
「地球に乾杯」というシリーズ番組なのだが、今日は「わが愛しのダッチオーブン」というのをやっていた。
ダッチオーブンというのはアメリカの開拓時代からある、煮る焼く蒸すなんでもござれの万能ナベのことだ。
頑丈な鉄フタが付いていて、そのフタの上にも豆タンを置くことによって上下両方から同時に熱を加えることができるので、パンも焼けるし、ローストチキンだってできる。
よく使い込まれたナベはいいかんじに油が染みていて、家庭によってはそのナベを、とても大切に代々受け継いでいるという。
「明日に向かって撃て」のブッチ・キャシディゆかりの一族の歴史とも言うべきナベを自慢する西部のおっさんなどは、日本で言えばさしずめ「豊臣秀吉ゆかりのぬかみそを自慢する名物おかみ」といったところなのだろうが、なんていうかその男くささといい、ちょっとまぬけなカントリー野郎っぽさといい、名物おかみとは比べようのないくらい、いかしていた。
(「かっこいい」に「まぬけ」が加わると「いかす」になる。オレの最高のほめ言葉のひとつだ。)
で、笑ってはいけないのだが、このダッチオーブンには大会があって、ごつい体の西部野郎達がダッチオーブン料理を競い合ったりしている。
オレの見た番組というのはそれのチャンピオンシップのドキュメンタリーだった。
西部各州の大会で優勝した代表達がユタ州に集い料理する。
みんなカウボーイハットをかぶったおっさんばっかし。
しかもおっさんのくせにデザートにかわいらしいなんとかパイとか、なんとかケーキ(生クリームが東京ドーム2個分くらい)を作ったりしている。
わおっ。
なんてすてきな大会なんだろう。
見に行きてえ。
ほんでそこに息子(しかも実の息子ではない)のために「男の生きる道」を示そうとダッチオーブンに賭けるアーネストという名の年老いたカウボーイが出てくる。(ちなみにそいつの作ったデザートは生クリームぎとぎとのキャロットケーキ。ケーキの盛りつけにセンスのかけらもなし。ケーキの生地にトマトソースを混ぜたのがポイントなんだそうだ。どんな味だろう。)
しかもそのカウボーイ、数年前に脊椎をケガしており、もうずっと毎日痛み止めの薬を10種類くらい飲んでいる。
子供(しかも実の息子ではない)の信頼、尊敬。
地区大会を優勝してのチャンピオンシップ。
ケガをおしての出場。
ごつい手、立派な体躯。
男の料理。
名前がアーネスト(実際どことなくヘミングウェイを彷彿とさせる顔立ち)。
しかも年老いている。
どうだ。
泣くなという方が無茶だ。
これ映画にしたら絶対売れるのに。
主演クリント・イーストウッドとかで。
いや、逆にダン・エイクロイドとかで。
だってチャンピオンシップ、観客30人くらいだぜ。
チャンピオンシップなのに。
貧乏くさー。
もう、めちゃめちゃ泣いちゃったよ。
感動。
アーネストは結局5位で敗れるのだけど、息子がその翌日、友達と一緒にダッチオーブンの子供大会のチラシを持ってきて、これに出場したい、と言いだす。
ドキュメントなのに。
出来すぎ。
アーネストは居間のソファーに腰掛けて息子と雑談しながら、「ケーキを焼いている間にメインディッシュを作ればいい。」などといろいろアドバイスしている。
ほんで週末、湖のほとりで彼は初めて、ダッチオーブン料理を息子に教えるのだった。
団らんの風景。
「いつかこうやって、私の出来る事はすべて息子の方が上手く出来るようになるんでしょうね。その時は私は引退して見る方にまわりますよ。」
少し寂しげに、けれどどこか誇らしい笑顔で火かげんを見るアーネスト。
絶対映画化したら売れるって。
いやあ。
不覚にも泣いてしまったよ。
思わずオレも一瞬、アーネストの自信のメインディッシュ、「ローストポークのオレンジジャムむちゃくちゃかけ西部風」を食いたくなったもの。
一瞬だけど。
2000 11/30
オレはガキのころから親父はいないのがあたりまえだった。
それについて特別な思いを持ったことは一度だってない。
でもな。
今日。
生まれて初めて思ったよ。
又吉家のこのある種のトラウマをそそぐことができるのはきっとオレしかいないんだな。
兄貴は心の底から親父を嫌ってるし、おふくろは立場上、親父と仲良くすることはできない。
お互いの間にいろいろ誤解もあるだろう。
大人になった今、きっとオレしかこの又吉家のごちゃごちゃをそそぐ人間はいないんだろうな。
親父に会うのはてれくさいけど、いつかこのオレが何とかしなくちゃ、他にはそういうことする人間はいないんだものな。
今なら、オレも、下手に緊張したりすることもなく、親父を一人のただの男として、一緒に酒を飲んだりお喋りしたりできるかもしれない。
憎しみ合うのは悲しいことだ。
ずっとどうでもよかったのだが、今日ふと気付いたよ。
オレはどっかで信じてんだ。
こんなにかっこいいこのオレ様の親父が、なさけねー男のはずはないんだよ。
兄貴もこの日記を読んでるらしいから言うけど、なあ、兄貴。
オレがおまえを助けてあげるよ。
いつか。
いつの日にか。
親父だってきっと悪い奴じゃねーってばよ。
今度沖縄に帰れるのがいつになるかちっともわからねーけど、オレが何とかしてやるからな。
そうだよ。
オレしかいねえんだものな。
オレが、なんかどっかで狂ってしまった歯車を、きっと元通りにしてやる。
2000 12/1
兄貴からメールが来て叱られたよ。
実は昨日の日記を書いた時、オレ酔っ払ってたんだ。
兄貴ごめんよ。
「助けてやる」なんて適切でない言葉だったな。
第一、兄貴は兄貴で自分の心の中でいろいろと折り合いをつけて、もうすでに解決しちゃったことなんだものな。
悪かった。
昨日、オレは突然、親父と酒が飲みたくなったんだ。
それだけだったんだ。
親父はきっと自分がオレや母ちゃんや兄貴に嫌われていると思ってる。
考えてみると、オレは今まで一度だって親父を求めたこともなかったし。
でも、親父の誤解を解くことができるのはオレだけなんだって気がついたんだ。
親父だってかなしいかもしれない。
「捨てる」なんて言葉はあまり適切ではないけれど、ひょっとすると家族に捨てられたのは親父の方なのかもしれないって思ったんだ。
親父がオレ達を捨てたのではなく。
親父に会って「恨んでなんかいないからな。何も罪悪感なんか持つこたないんだよ。」って言うべきだと思ったんだ。
そして、親父にそう言ってやれるのは、家族の中ではオレだけだということに気がついたんだ。
どっちの側にも、わだかまりはない方がいい。
そう思ったんだ。
昨日はなんかノリで余計なことまで書いてしまった。
やだね。
酔っぱらいは。
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