徒然またよし日記・5月前半
なんか良くは分からないんだけど、
この日記猿人というやつのランキングに参加してみました。
ランキングが上がれば上がるほどさらにお客が増えるというかんじの雰囲気です。
オレを助けると思って登録してみて下さい。
こういう地道な努力によってオレのライブは赤字から脱出できるのです。
きっと。
2000 5/21
なんか電車っていーよね。
バスとか。
例えばオレが無職だったりヒマだったりしてさ、
んでたまたま早起きしちゃったりすんの。
そんな日がさらにたまたまいい天気だったりして、
やることもねーししょうがないからなんか意味もなく一人ででかけたりすんの。
バスとか電車に乗ってさ。
何も考えないで窓の外の景色とか眺めてビール飲んだりしてっとさ、
そのうち空がだんだん広くなってきてさ、
潮のにおいかなんかが漂ってくるの。
あー海が近いんだなー、とか思ってさ。
とりあえず降りてみるわけ。
そしたら遠くからは波の音よ。
とりあえず歩いてみっかってんでタバコに火とか点けてさ、
ほんで鼻歌とか口ずさむの。
海を見に行った
海を見に行った
別に理由はない
海が見たくなって
海を見に行った
バスに乗って行った
空は晴れていた
窓の外の景色を見ながら
ビールを飲んだ
海が灰色の海が
空を飲み込んでる
海岸のボートの横に
座ってタバコを吸った
グラスボートは休業中
耳鳴りみたいな風が吹いている
みんなの帰ったあとで
ぼくは一人見てたんだ
ずっとずっと
たぶん今も見てる
あのときからずっと見てる
今もぼくが見てるのは
あの誰もいない海
たぶん今も見てる
今でも広がってる
海岸にすわるみたいに
今日をながめてる
海を見に行った
別に理由はない
海を思い出しただけ
たぶん何でもよかった
冬がそこまで来てる
もうすぐ寒くなる
しずかだなきれいな景色だ
空にとけてく波の音
ちょっと前に作った歌。
メロディーが何ともいえずいいんだ。
なんとなく紹介してみた。
2000 5/20
人に茶化されたり、からかわれたりするのが好きだ。
とても気分がいい。
少し意地の悪いような事を言うくらいの女の子の方が話していても楽しい。
女の子は女の子でオレがどういうふうに自分のツッコミをかわすのか、期待して待ってたりするのだ。
かっこよくボケてかわす、というのは楽しいし、
オレの全ての表現の基本の部分でもある。
「そんなこと言って本当はジェットコースター乗るの怖いんでしょ。」
「怖い?アホ言うな。怖いことあるかい。ジェットコースター発明したの誰やと思てんねん。
オレの親父やぞ。またよし式言うて、聞いたことないか?多摩テックにあったやろ。
オレは親父のコースターしか、またよし式にしか乗らんねん。
それが死んだ親父へのオレなりの礼儀なんや。」
「あれ、お父さんは今オーストラリアでイルカの写真撮ってるんじゃなかったっけ?」
「ああ、シゲちゃんな。おまえよう憶えてんな。あれはあれや、えーと、実の父親とちゃうねん。
でもシゲちゃんは実の父親以上の存在やな。オレにスケボー教えてくれたんもシゲちゃんやった。」
「うそつき。スケボーなんか出来ないじゃん。」
「何を言うてんねや。去年の全米では3位やったやん。テレビとかにも出とったやん。見てへんかったん?
残念やなー、結局アレが事実上の最後のすべりやったのに。」
「最後って?」
「アキレス建いってもうたんや。医者には歩くのさえ無理やと言われとったんやけどホラ見てみい、
ここまで回復したった。人は奇跡や言うけどオレはそうは思わへん。
奇跡を可能にするのがオレ達ボーダーの仕事なんや。」
「だから全然ボーダーじゃないじゃん。っていうかそれ和服じゃん。」
「ああそうや。オレはいつもハッピー(はっぴ)を着て歩いとんのや。」
「っていうかスニーカーとかも持ってなさそうだよね。」
「ああそうや。ボードに乗る時はたいがいいつもこの下駄やった。」
「そんなので乗れるわけないじゃん。」
「だから言うてるやないか。オレの仕事は奇跡を見せることなんや。」
ヘブンリーステップ
オレがけつまづいただと?
アホ言うな
今の美しいステップをちゃんと見てなかったんか
今のはな
ヘブンリーステップっていうれっきとした名前まであるんや
それではまた明日。
2000 5/19
テレビはたいがいつけっぱなしにしている。
文章を書いていようが、ギターを弾いていようが、メシを食っていようが酒を飲んでいようが、とりあえずテレビはいつもつけっぱなしにしとかないと落ち着かない。
チャンネルもヒマさえあればせわしなく換えてばかりいる。
「テレビは沈黙や思索や孤独を邪魔します。僕としては静かに読書していたいですね。騒がしいのは嫌いですから。第一テレビなんて低俗なバラエティー番組ばかりで何の勉強にもならないじゃないですか。」というかんじで、なんかかんじとしてはテレビを見ない方が賢いというか、インテリというか、人間として成熟しているイメージがあるのだが、オレはいつも頭の悪そうなかんじでテレビをちらちら見ながらいろんな仕事を片づけている。
しかしそれは今という時代にも、理にもかなっていると思うのだ。
吉本隆明さんなんかもテレビはつけっぱなしにしているという。
何か興味のある情報があればいつでも取り入れてやるぞ、という姿勢こそが現代を生きる正しい知識人の在り方だとオレは思う。(まあ知識人なんてのはオレには似合わないけれども。)
実際オレはこれまでにもテレビから様々なインスパイアを受けている。
情報というのはどんな情報でもシャワーを浴びるみたいに浴び続けるくらいの方が良いように思う。
そうしてるうちあっちの情報とこっちの情報がある日突然つながって新たなビジョンを見せてくれたりする。
それはアンテナを磨くということにもつながるし、逆の意味で集中力を高めることにもつながる。
ものごとを知るというのはそれをいろいろなものと比べてみるということだ。
しょうもない事実がある日ものすごく役に立つこともある。
どこかの誰かさんには怒られそうだが、オレは自分の家にいる間はたいがいテレビをつけっぱなしにしているし、片手には必ずリモコンを持っている。
ぼーっとテレビをめくりながら仕事の予定をたてたりしている。
2000 5/18
新・月刊ニュースターアクセス倍増計画というのをやっているのはもうしつこいくらいに言っているのでみんなも知ってることとは思うが、これがなんかすごいことになっている。
3人の女達がいろんな掲示板に行ってはオレの宣伝を書きまくり、熱い戦いを繰り広げている。
で。
オレはなんだかだんだん取り返しのつかないことをしてしまったような気分になってきている。
オレはこのレースの開催にあたって「優勝者には何か素敵なプレゼントをあげる」と言ったのだが、当初の予定ではオレのサイン入り生写真をあげようと思っていたからだ。
ひいっ、殴らないで。
やっぱダメですよね、そんなちゃちなもんじゃ。
きっと彼女達はプレイステーション2とか、ロマン輝くエステールのダイヤのネックレスとか、そういうものが賞品だと思っているに違いないのだ。
この頑張りはきっとそういうことなのだ。
どうしよう。
ああ、お母さんに電話したくなってきちゃった。
えーとですね。
そういうあれなんで、こうなったら恥も外聞もなくみなさんのお知恵を拝借したいのですが、どういうのを賞品にしたらいいか誰かいいアイディアがあったら教えてください。
優勝者が「これなら」と満足するような賞品ってどんなのでしょうかね。
「ふざけんな」と言ってぼこぼこにされそうな、そんなかんじの賞品しか思い浮かびません。
なるべくお金のかからないやつがいいです。
生写真は他のもう優勝の望みの薄いみなさんのために、ピタリ賞というのを設けてその賞品にします。
オレは今年26歳なのでぴったり26アクセスを得た人ということでどうでしょうか。
とりあえず掲示板の方に返事ください。
2000 5/17
フェルトってあるだろう。
フェルトのシート。
ぬいぐるみの目玉に使ったり、動物の形に切り抜いてアップリケを作ったりするやつ。
赤とか黒とか緑とか黄色とかいろんな色があるやつ。
それだったんだ。
あれは間違いなくそのフェルトだったんだ。
オレは電車の吊革を握り締めて愕然としていたんだ。
正面のおじさんの頭にはどう見てもフェルトが乗っかってたんだ。
きれいに髪型に切り抜かれたそのフェルトにはきちんともみあげもあったし、細い肌色のヒモみたいなやつできちんと七三の分け目までついていたんだ。
本当なんだ。
どう見てもフェルトだったんだ。
カツラの話なんてのはユーモアの乏しいやつがウケを狙って話す、もう遠い昔にとっくに使い古された話だということはオレだってちゃんと知っている。
違うんだ。
ウケを狙ってるんじゃないんだ。
ネッシーを目撃した人だって別にウケを狙ったわけじゃなく、本当に見たと思ったからびっくりしてみんなに話したんだと思う。
今のオレにはその人の気持ちが良く分かる。
オレが言いたいのはただひとつ。
「オラびっくりしただ。」
ビーフジャーキーってあるだろう。
ビールのおつまみ。
ハワイのおみやげとかでよくもらうやつ。
牛とか馬の肉を燻製にしたやつ。
それだったんだ。
あれは間違いなくそのビーフジャーキーだったんだ。
オレはバイトの朝礼でキオツケの姿勢を保ちながら愕然としていたんだ。
入り口に並んだ客の頭にはどう見てもビーフジャーキーが乗っかってたんだ。
単に四角く平ぺったいビーフジャーキーがるるるめろ。
あっ、しまった。
取り乱してしまった。
るるるめろじゃなくて。
びっくりしたんだ。
だってそのおじさんの頭には単に四角く平ぺったいビーフジャーキーが単に乗っかってるだけだったんだ。
しかもそのビーフジャーキーは皮膚にきちんとくっついてさえいなくて、ちょっと浮いていたんだ。
本当にただ乗っかっているだけだったんだ。
本当なんだ。
どう見てもあれはビーフジャーキーだったんだ。
カツラの話なんてのはオリジナリティーの乏しいやつがウケを狙って話す、もう遠い昔にとっくに使い古された話だということはオレだってちゃんと知っている。
違うんだ。
ウケを狙ってるんじゃないんだ。
UFOを目撃した人だって別にウケを狙ったわけじゃなく、本当に見たと思ったからびっくりしてみんなに話したんだと思う。
今のオレにはその人の気持ちが良く分かる。
オレが言いたいのはただひとつ。
「オラほんにたまげただ。」
るるるめろ。
2000 5/16
なんか懐かしい。
と言ってもまだ6年前のことなんだけど。
で。
日記だよね。
わかってるよ。
わかってんだけどさ。
最近はこの新・月刊ニュースターアクセス倍増計画のおかげでぐんぐんアクセスが伸びてきてることでもあるし、ここは一丁気合いの入った日記を連発してファンを増やそうと、オレだってそう思ってはいたんだけど、いかんせん体力の限界っぽいのよ。
倍増計画の更新が意外に手間かかるし。
今日はカツラの話しようと思ってたんだけど明日ね。
オレもう眠いから。
って明日もこんくらい疲れてて書けない可能性もあるけど。
まあとにかく明日。
2000 5/15
さて、今日から新・月刊ニュースターアクセス倍増計画が始まる。
要はこのホームページをみんなに宣伝してもらおう、という図々しい魂胆なのだ。
とてもいやらしい話ではあるが。
自分で「眠人(ミント)」とか「なっちゃんママ」とか「星春猫」とかいろいろ名前を変えて自分のページをいろいろな掲示板で「面白いのでこのホームページを覗きにおいで」と言って紹介してもいいのだが、きっと心の底から自殺したくなるに違いないし、いくらなんでもそこまで冗談でやってしまうほどオレの器はでかくないので、みんなにお願いする次第だ。
「でもそうやってみんなにお願いするんなら自分で書き込みすんのと一緒じゃん。自意識のいやらしさがまる見えじゃん。ちっともさりげなくないじゃん。」
というせりふも聞こえてきそうだが何を言ってるんだ。
冗談は本気でやるから面白いんだ。
みんなオレを褒めろ。そして広めろ。
さて。
今日、新宿のアルタの地下のとこでオレのライブによく来る女の子に偶然会った。
オレはマクドナルドのハンバーガーを買おうと思っていて、彼女は彼氏との待ち合わせの時間までファーストキッチンで食事をしようしているところだった。
それじゃあせっかくだしということで一緒にマクドナルドでメシを食うことになった。
彼女はファーストキッチンを主張したのだが、オレは頑として譲らなかった。
オレはマクドナルドが大好きなのだ。
あんまり食うとすぐに胃がうえってなるけど大好きなのだ。
平日はハンバーガーが半額の74円で買えるし、アルタの地下のマクドナルドはヨドバシカメラのゴールドポイントカードを見せるとナゲットのSサイズが半額又はコーラのMサイズが100円になるし、安くて早くて好きなのだ。
第一ああいう「本物のジャンクな美味しさ」を食わせてくれるとこはマクドナルドの他には駄菓子屋や吉野屋くらいしかない。
オレは例えば海に行って自分で潜って採ったウニとかアワビとかサザエとかをその場で食ったりとかいう、いわゆるひとつの「本物の美味しさ」も知ってはいるが、ジャンクはジャンクとしてとても好きなのだ。
(ロッテリアとかはあまり好きじゃない。だって味も値段も中途半端なんだもの。)
で。
マクドナルドのマックフライポテトなのだが、みんなはぶよぶよとぱりぱりのどっちが好きだろうか。
今日食っていて思ったのだが、マクドナルドのマックフライポテトにはまあ部分にもよるのだが、揚がり具合がぶよぶよのやつとぱりぱりのやつの二種類があって、オレはどうしてもぱりぱりばっかり食ってしまうのだ。
同じ一本で端はぱりぱり、真ん中はぶよぶよというのもあるがそれもいつも分けて食っている。
オレはぱりぱりの方が分厚いポテトチップスみたいで美味しく感じる。
世の中ではどうもぶよぶよ派が大勢を占めているような節があるが、今こそぱりぱり派には立ち上がってほしいと思う。
ぱりぱり派のみんな心配するな、オレが味方についてやる。
もし世界がぶよぶよ派とぱりぱり派に分かれての大戦争になったとしても、オレは不利だと言われている(誰に)ぱりぱり派につくからな。
たとえ名前が「眠人(ミント)」とかにさせられるとしても。
2000 5/14
もしかすると買い食いしてる時が一番しあわせかもしれない。
思えば子供の頃から買い食いするのが大好きだった。
通学路の途中の「たわた文具店」で買った駄菓子の味は今でも忘れられない。
今でもオレは散歩のたびに何かしら買っては食っている。
知らない町の商店街の肉屋のコロッケや焼き鳥。
ちょっとした都会だとハンバーガーやホットドッグ。
関西あたりだとイカ焼きやタコ焼き、冷やし飴なんてのもあったっけ。
どんな遊園地よりも、どんなプラネタリウムよりも、どんな動物園よりも、普段の何気ない買い食いの方が生活に潤いを与えてくれるような気がする。
たとえ退屈な日常でも、買い食いがあればわりあい楽しくやっていける。
きっと誰だって買い食いの楽しみを知れば、人生が2割り増しくらいしあわせに満ちたものになるんじゃないかと思うのだ。
買い食いの時は少し行儀は悪いがやはり歩きながら食べた方が断然旨い。
そうして気分がどんどん盛り上がってきて「もうたまらん」となったらビールを買いたい。
買い食いの選択肢にビールが現れたのはもちろん大人になってからだが、このおかげでオレにとって買い食いはさらにエキサイティングなものになった。
わははは、ガキどもよ、おじさんは君たちがとうてい知ることのできないような、たとえ知ったとしてもとうてい耐えることのできないような、本当の子供よりも本当に子供らしい幸福を感じているのだよ。
しかしビールを買うと今度はちと「歩きながら」という原則も逆にうっとうしくなってくる。
せっかくビールを買ったのだから一刻も早くどこかに座り込んでこの焼き鳥とビールに集中したい、という気分になってくる。
近くにかんじのいい公園や、多少かんじが悪くてもちょっとしたベンチとかがあればそれにこしたことはないのだが、そういうものがない時、オレの場合はもうこの際世間のしがらみやら姑のいびりやら亭主の安月給やら息子の進学のことなど忘れてえいやっとそこいらへんの路肩に腰掛けることにしている。
だって早くしないと焼き鳥が冷めてしまうんだもの。
真っ昼間っからチンピラみたいに路上でそんなことをしているとガッツ石松に怒られそうだが、幸運なことに今のところはガッツ石松にも出会わずにすんでいる。
焼き鳥の串がいつの間にかつまようじになって、ビールがカラになって、そうしたら今度は空をさかなにタバコを吸うのだ。
ああしあわせ。
一段落ついて立ち上がって歩き出すと、今度はさっきスーパーで買った酢昆布が余ってることを思い出したりして。
食ったり飲んだり吸ったりしながら散歩をするのは本当にいいものだ。
こんなオレであるからデパートの「なんとか物産展」とかに行くと興奮しすぎて失神しそうになる。
2000 5/13
兄貴にメールを送っといた。
「母ちゃんの泣き声が耳から離れないんだ。
元気にしてやってほしい。
ほんで「元気にしておいたぜ」という連絡をおくれ。」
自分の日記に家族が登場することになるなんて思ってもみなかった。
ついでだからオレの未完の小説を何日間かの間だけ公開するよ。
しばらくたったらこのリンクはどこにも跳ばなくなる。
ここ
読みたいやつは今のうちに読んどいた方がいい。
またすぐ消す。
2000 5/12
ギターを持って井の頭公園へ行った。
新曲の具合を確かめたかったのだ。
家の中だと構成やメロディーを考える分には全く問題ないのだが、大きな声で歌い口やボリュームを考える場合には近所の迷惑とかが頭の中にちらほら浮かんできて、どうにも集中できないのだ。
こうやって外で歌うのはどれくらいぶりだろう。
先月花見の時にも少し歌ったが、たったの一曲だった。
旅をしていた頃は通行人をどれだけ立ち止まらせて、どれだけ人垣を作るかがオレの関心の全てだった。
それがそのまま生活の糧でもあったから、とにかく奇抜に、攻撃的に歌っていた。
インパクトだけがその頃のオレの音楽の全てだった。
おかげでオレにしか歌えない変テコな歌ばかりが増えていった。
誰でも歌えるようないい歌を書けるようになってから、突然路上で歌うのがバカバカしくなって旅をやめてしまうまでは。
路上で歌うなんてとんでもない大安売りもいいとこだ。
通行人全員に無料で配るような安っぽい歌じゃないんだぜ、ただ今お試し期間中につき試供品を無料でお配りなんかしていたらオレの魂は出血多量で死んでしまうんだ。
というかんじでもうここ5年は路上ではほとんど歌っていない。
3時間ほど歌っただろうか。
旅をしていた頃とはうってかわって、とにかく目立たないように隅っこで通りに背を向けて歌った。
それでも近寄って来て聞いてく奴もいたが、
「いや、あの、すいません。ごめんなさい。本当にただ練習してるだけなんで気にしないで下さい。」
と言って追い返した。
たまに雨がぱらぱらと降ってきたが無視して歌った。
なかなかに有意義な練習ができたんじゃないだろうか。
たぶん。
特に新たな地平が見えたというんでもなかったが、一応の確認ができた。
帰ろうと思って歩き始めてしばらくたった時だ。
ふと空を見上げると虹が出ていた。
ずいぶん立派な虹だった。
オレは沖縄にいた頃に見た夏の日の空を思い出していた。
子供の頃の気持ちが心の奥の方でかすかに感情をひっかいた。
向こうの方からやって来た女子高生の一群があったので、ぽかんと口を開けて空を見ていた照れくささも手伝って、
「おい姉ちゃん、ごっつい虹やで。」
とオレはことさら大げさに言ってやった。
すると女子高生はそのオレよりもさらに大げさに、
「知ってる。さっきはもっとすごかったんだよ。二重だったんだよ。」
と言って集団で騒ぎながら向こうへ行ってしまった。
オレはまたしてもタバコに火を点けてしばらくの間雨上がりの虹の空を眺めていた。
2000 5/11
母ちゃんは泣いていた。
と言うと悲しい別れのシーンを思い浮かべるかもしれない。
けれども実際は悲しい別れのシーンでもなんでもなく、オレと母ちゃんは大ゲンカして、母ちゃんはオレのいくつかのセリフがくやしくて泣いていたのだった。
なんだか絶交するみたいな別れだった。
お互いにひどいことを言って傷つけ合った。
オレは一日ふて寝して過ごした。
母ちゃんとはもう当分会うことも話すこともないだろう。
もしかするとどちらかが死ぬまで。
まあしょうがない。
2000 5/10
母ちゃんと飲んでいる。
いろいろと書きたいこともあったのだが、母ちゃんは明日帰るそうなので親孝行のオレとしてはこのひとときを大切にしたい。
日記を楽しみにしていた人は勘弁してほしい。
ちまちま文章を書いているヒマはあまりないのだ。
代わりに昔書いたまだ未発表の詩を紹介してやる。
最近日記がどんどん短かくなってんじゃないのか、というような批判はこれで許してくれ。
落ち着いたらまた多少は気合いを入れた文章を読ませてやる。
会いたい女がいる
会いたい女がいる
朝のテレビの占いの
「今日のビジュアル運
獅子座の人は脂肪がよく燃えそう」
を見ているときも
会いたい女がいる
会いたい女がいる
定期券をつまんで
改札口を通り抜けて
ホームに立って
遠くを見ながらかっこつけてるときも
会いたい女がいる
会いたい女がいる
ウラ声で
いらっしゃいませ
と言っているときも
会いたい女がいる
会いたい女がいる
そろそろ洗濯すべきか
それともまだいけるのか
靴下の匂いを嗅いでいるときも
会いたい女がいる
会いたい女がいる
ちんちんとワキの下に
ベビーパウダーをぱふぱふしているときも
会いたい女がいる
会いたい女がいる
一人ニヤつきながら
コロコロカーペットをしているときも
会いたい女がいる
会いたい女がいる
お湯を入れて3分待っているときも
会いたい女がいる
会いたい女がいる
まくらを股の間にはさんで
いいかんじの体勢を探しているときも
会いたい女がいる
なあ
今日も君のことを考えたよ
なかなかにすてきな軽い恋なんだ
2000 5/9
ライブが終わってとりあえずほっとしている。
新曲もなんとか発表できた。
きちんとした形にまとめるにはあと4〜5回の実戦が必要だとは思うけど、なかなか有望な曲だ。
オレのファンクラブが組織されたという。
現在会員5名。
そうそう。
そうやってもっとオレをからかってくれ。
冗談じゃなければ本気なんてやってられないもんな。
オレ達は「完全に本気である」というギャグを生きるのだ。
オレはスター。
みんな、人生はすばらしいだろ。
体育教師みたいにやってやるんだ。
2000 5/8
とりあえず帰って来た。
酔っ払ってるけど。
ライブはまあ良かったんちゃうか。
今日見に来た人は掲示板でしっかりオレをほめるように。
ほなな。
おやすみ。
2000 5/7
さあて。
明日はライブ。
だから日記はさぼる。
たぶん明日もさぼる。
ほんじゃな。
今日は早寝して明日は早起きするつもりなんだ。
おやすみ。
2000 5/6
いよいよ明後日はライブだ。
前回のライブでは「新曲をやる」と言っときながらできなかった。
今回こそはなんとかするつもりだ。
っていうかほとんどできてるし。(前回もほとんどできてたのにもかかわらず途中で嫌になってやめたんだけど。)
今度こそは、みんなに新曲を聞かせられると思う。
みんな明後日は曼陀羅に来るように。
さて。
今からまた少し練習してみよっと。
んじゃな。
2000 5/5
友人がホモのおっさんにせまられたという話だ。
いい気味である。
いや、「いい気味」というのは適切な言葉じゃないな、「いい気味」という言葉の中にはどこかしら「ザマーミロ」という感情が含まれているように感じる。
別にザマーミロという気持ちは無い。
だからただ「愉快である」とだけ言っといた方がいいのかも知れない。
ただひたすらに愉快なのである。
とても楽しい。
そのおっさんはオレも知っているおっさんなのだが、オレもその話を聞くまでそのおっさんがホモだとは知らなかった。
なるほど言われてみればホモっぽいたたずまいをしている。
とても愉快だ。
友人にホモがいると分かっただけでワクワクしてくる。
その友人がオレの友人にせまったとなるともう天にも昇るほど愉快だ。
オレはホモセクシャルはけっこう分かる。
ホモというのならオレだって幼稚園の頃よく友達とちんちんをこすりつけあった。
それもかわいい無邪気なものというより、「僕等は何かいけないことをしている」という背徳の意識を伴ったかなり本格的に性的な関係をけっこうな頻度で持っていた。
あの感覚を手がかりにすれば、たぶん今でもその気にさえなれば男と関係を持つことがオレには可能だと思う。
せまられた方の友人に、
「なんだよ、やっときゃ良かったのに。」
と笑いながら言ったら、どうやら彼はかなり本気で怖かったらしく、
「いや、本当にやばかったんだってば。」
と泣きそうになっていた。
「なんだ。おまえさえ目覚めてくれたら3人で楽しめたんだけどな。」
と言おうと思ったのだが、かわいそうなのでやめてやった。
いやー、しかし本当に愉快だ。
子供の日だというのにちっとも子供らしくない話で恐縮ではある。
また明日。
2000 5/4
ゴミ捨て場の横でタバコに火を点けると、なんだかこのまま真っ直ぐ家に帰るのが急にもったいなくなったのだ。
曇ってはいたがシャツの隙間に風の涼しい、気持ちの良い夜だった。
散歩にすると決めた途端、げんきんな歩行のやつが鼻歌を唄い始めた。
いや、歩行の鼻歌につられて「それならば本格的に遊んでやるか」と散歩を思い立ったのかもしれない。
何にせよもうそれは移動ではなかったし、もしかするとスキップですらあったかもしれない。
オレはにぎやかなコンビニをやり過ごして、夜の方へ夜の方へ面倒くさそうなふりをして歩いた。
通りの途中で路肩に腰掛けて遠くまで続く街灯を眺めていた時だ。
生真面目に並んだ街灯の下に知っている顔を見つけた。
「よお。」
と声をかけるとその顔が困ったみたいに笑った。
「今からどこかに出かけるの?」
知っている顔は何かを気にするみたいにくるりと廻りを見渡してからそう言った。
「いや、今帰って来たとこや、でも今は「まだ」出かけてるとこや。」
知っている顔は相変わらず落ち着かない様子で路肩に座り込んだオレを見下ろしていた。
オレはタバコ一本分の時間を使ってようやくその顔がオレの次の言葉を待っているのだということに気が付いた。
「今から帰るとこやろ?送ってったろか。」
「いいよ。スターのお家すぐそこじゃん。」
「いや、今オレ散歩の途中なんや。ちょうどいいし話しながら歩こや。」
たぶんあのこはオレのことが好きだったんだろうなと思う。
もう1年くらい前になるが、まだオレが近所のビデオ屋でバイトしていた頃にもよくああして二人で夜の街を歩いたっけ。
バイトが終わって外に出て、オレがあのこのオレを待っているのを見つけるたび、あのこは笑ってオレに手を振った。
オレは家に帰ると夕べ買ったトマトジュースの残りを飲み干してから、しばらくの間窓を開けて空を眺めて、どこかしら春の匂いのする風に吹かれながらタバコを吸った。
2000 5/3
昨日はライブだった。
高円寺の明石スタジオ。
初っぱなからテンションを上げていったら客がほぼ全員ひいていた。
突然異質なものを見せられて、びびってしまったらしい。
オレのライブによく来るお客さんが、
「なんか、適当な歌に感動してる奴は、もっといいのを知らないからだと思ったけど、もっといいの教えても感動しないんだなぁ。」
と言っていた。
「芸術なんて、結局『好き』『嫌い』でしょ」
「いえいえ。ちゃんと『優れてるもの』と『そうじゃないもの』と順番がありますよ」
「そんなの誰が決めるの?」
「例えば私のような一部の有資格者が決めるのです」
だとさ。
いいことを言う。
打ち上げで朝まで飲んでほとんど寝ずに仕事へ。
なんか変な汗がどばどば流れるし、眠いし、ふらふらするしで死ぬかと思ったがなんとか持ちこたえる。
次のライブこそ新曲を発表せねば。
2000 5/1
今日は春咲小紅さんの家で写真を取り込んでもらった。
おかげで写真が少し大きくなったし、きれいになった。
今までの写真は少し解像度が粗く、鮮明さに欠けていたのでやり直したのだ。
春咲さんはオレのファンクラブの副会長らしい。
副会長ならスキャナー貸せろ、と言ったら心よく貸しくれた。
オレは使ってるコンピューターは起動に3分かかる旧式のマックのLC630だし、フォトショップも持ってなければ、イラストレーターも、プリンタもスキャナもない。
とても粗末な環境でこのページを操業しているのだ。
助かったよ副会長。
さて。
大ニュースがある。
今日、桜庭和志がホイス・グレイシーに勝ったのだ。
ついにだ。
ホリオンのタオル投入によるTKO勝利。
グレイシー側も今度ばかりは素直に負けを認め、ホイスと桜庭は最後に握手をしたという。
土曜日にはテレビでやってくれるというので、是非見たい。
しかし日本プロレス連合軍団対グレイシー一族という構図は実にプロレス的で面白い。
これからはこれをひとつの因縁として、ぜひプロレス的な対決を繰り広げてほしいものだ。
エリオがこの敗戦に激怒、ホイスを勘当して、失意のホイスがまさかのUFO入り、とか、ホリオンはホリオンで「真のグレイシーはまだまだこんなものじゃない。」かなんか言って謎のマスクグレイシーを桜庭に挑戦させたり、とか。
そういうのがないとプロレスはあと5年10年先を生き残れそうにない。
今の日本のプロレスはグレイシー抜きでは存続できないだろう。
そうそう、ついでに言うと藤田和之もマーク・ケアーに勝った。
2000年2月の日記
2000年3月前半の日記
2000年3月後半の日記
2000年4月前半の日記
2000年4月後半の日記
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